中古住宅をリノベーション!費用相場・事例・失敗しないためのポイントまとめ
住み慣れた自宅や親から譲り受けた中古住宅をリノベーションして、新しい暮らしを始める方が近年増えてきています。今ある建物に手を加え、刷新や修復することで価値を高めるリノベーション。
老朽化やダメージが気になる部分だけを工事するよりも選択肢が多く、ライフスタイルに合わせた間取りを実現できます。暮らしの変化や出費面など、大きな決断になるからこそ慎重に考えて計画を進めていきたいですよね。
そこで今回は、中古住宅のリノベーションにかかる費用相場や事例、失敗しないためのポイントなど気になる点をまとめてご紹介します。これからのリノベーション計画に、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・近年増えてきている中古住宅のリノベーション。リノベーションは、今の住まいを活かしながら間取りや設備、デザインなど自分たち好みにつくり直すことができます。
・工事内容にもよりますが、リノベーションをするには数百万円〜1,000万円以上かかります。補助金制度などをうまく活用し、計画を立てていきましょう。
・リノベーションするかどうか迷ったら、まずは住宅診断を活用するのがおすすめです。
Contents
◼ 中古住宅をリノベーションするという選択
近年増えてきている中古住宅のリノベーション。リノベーションは、今の住まいを活かしながら間取りや設備、デザインなど自分たち好みにつくり直すことができます。
築年数が経つとどうしても、住まいは老朽化やダメージが目立つようになり使い勝手が悪くなります。ライフスタイルが変わることで、暮らしにくさを感じる部分もあるでしょう。
リノベーションは、こういったストレスを解消しながら、今の自分たちにフィットした住まいを実現できます。どんな暮らしをしたいのか、しっかりとイメージを膨らませながらリノベーション計画を立てていきましょう。
参考コラム:戸建住宅の寿命は?リフォーム・リノベーションのタイミングと長く住み続けるためのコツ
◼ 中古住宅のリノベーションにかかる費用と使える補助金
中古住宅のリノベーションにかかる費用相場は以下の通りです。
・間取り変更…… 約800万円〜
・水回りの移動、交換…… 約500〜1,200万円
・内装+外壁+屋根…… 約1,200〜1,800万円
構造部分と柱以外を全て取り除き、1からつくり直す場合はさらに高額になります。
この費用はあくまで目安で、リノベーションする範囲や工事内容、選ぶ設備のグレードによって費用は大きく異なります。また、建物の状態によっては別途費用がかかることもあります。いずれにしろ、リフォーム会社に確認してもらい、見積もりを出してもらうことをおすすめします。
補助金の活用も検討しよう
断熱性の向上や、子育てしやすくするための設備導入など、リノベーションの内容によっては補助金を活用できます。
補助金には様々な種類がありますが、2023年8月現在活用できる主な補助金は以下の通りです。
こどもエコすまい支援事業
エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯や若者夫婦世帯が、断熱性向上や家事負担を軽減するためにリフォームする際、最大60万円の補助を受けることができる制度です。
2023年12月31日までに着工された工事が補助金対象で、お子様がいらっしゃらないご家庭でも申請可能です。予算上限に達した場合、早々に締め切られる可能性があります。なるべく早めに申請するようにしましょう。
先進的窓リノベ事業
本事業の登録事業者である「窓リノベ事業者」と契約し、住宅所有者が窓の交換や断熱改修するリフォーム工事をする際、一戸あたり最大200万円補助される制度です。
2023年12月31日までに着工された工事が補助金対象で、こどもエコすまい支援事業との併用も可能です。(重複していた場合、交付申請を無効、交付決定の取り消し及び返金等の措置をとなるため要注意)
他にも、今年度の募集を締め切ったもの、お住まいのエリア限定の補助金制度など様々な制度があるため、事前に調べておくことをおすすめします。
参考コラム:【令和5年度】長期優良住宅化リフォーム推進事業の要件・補助額・申請時の注意点
◼ 中古住宅のリノベーション事例
それでは、リズムが手がけた注文住宅のリノベーション事例をご紹介します。
事例① 山小屋のある住まい ~世代を超えて集う~
ご両親がお住まいだったマンションを受け継ぎ、世代を超えてご家族・ご親戚が集まりやすい空間にリノベーションしたこちらのお家。
杉の無垢材を天井、壁、建具、窓枠に使用し、山小屋にいるような空気感や香りを楽しめ、森林浴の効果を実感できる部屋になるようこだわりました。
玄関には靴の脱ぎ履き時の転倒防止のため、ベンチと手すりを配置。さらに、段差の出ないような設計にすることで高齢の方でも安心です。
事例② 次の世代にツナグ住まい。~間取りも暮らしもシンプルに~
「母の介護経験から、いずれ車いす生活になったとしても家中を自在に生活できるように住みよくしておきたい。できれば子どもたちにも住み継いでもらいたい。」という思いでリノベーションしたこちらのお家。
6帖和室は、寝室と廊下の両サイドからアクセス可能なWICに。
お身体が不自由になった場合でも使い勝手よく過ごせるよう、バリアフリーにした事はもちろん、万が一介添えが必要になったり車いすでの生活になったりした場合の使いやすさも考慮して、間口広さや空間を設計しています。
事例③ 温故知新~築50年の風情を生かして~
「震災後に高まった耐震への不安と、使いづらくなった水廻りを刷新したい。」との思いでリノベーションをしたこちらのお家。
LDKスタイルを取り入れ、動線も無駄なくスムーズに。心配されていた耐震に対する改善を行い、さらにLDKスペースの断熱性能も高めました。
窓の大きさや設置箇所を変えることによって、日当たりの良い明るく過ごしやすい空間に生まれ変わりました。
◼ 中古住宅のリノベーションを失敗しないためのポイントと注意点
リノベーション後に「失敗した……」ということのないように、おさえておきたいポイントや注意点をまとめました。
① 耐震性を確認しておく
築年数によっては、耐震工事や断熱工事が別途必要になるケースがあります。特に1981年5月以前に建てられた中古住宅の場合、現行の新耐震基準を満たしていないため、地震によって倒壊する危険があります。
また、新耐震基準を満たしていても2000年5月以前に建てられた木造住宅の8割は十分な耐震性がないとされています。リノベーション後、安全に暮らすためにも事前に住宅の状態を確認しておきましょう。
② テイストに合わせて色や設備を決める
シンプルモダンや和風、洋風など、内装は様々なテイストの中から選ぶことができます。まずは、どういったテイストに仕上げたいのかを決めていきましょう。その上で、テイストに合わせてしようする色や素材、設備を選んでいくことが大切です。
テイストは、資料を取り寄せたりショールームに足を運んだりして好みのものを選ぶことがポイントです。
③ 希望するリノベーションができない可能性も
間取り変更という自由度の高さが魅力のリノベーションですが、構造によっては希望するリノベーションができない可能性もあります。
例えば、壁や柱が家全体を支える「耐力壁」にあたる部分だと撤去することはできません。排水管の位置によって、水回りの場所を変更できないこともあります。希望する間取りに変更できない可能性も考慮して、最大限理想に近づけることができるよう、打ち合わせを進めていくことが大切です。
④ 断熱リフォーム(リノベーション)も検討する
リノベーション後の快適な暮らしを実現するためにも、断熱リフォーム(リノベーション)も検討しましょう。
築年数が経っている中古住宅は断熱性が低く、
・冷暖房の効きが悪く夏は暑く冬は寒い
・電気代がかかる
・結露が発生しやすい
といった問題を引き起こします。
これらの問題は暮らしの満足度に直結するため、早めに対処することをおすすめします。費用はかかりますが、内容によっては補助金を活用できますし、何よりランニングコストをおさえることができます。
補助金を活用するには期限があるため、早めにリフォーム業者に相談し、計画を進めていきましょう。
◼ 中古住宅をリノベーションして理想の住まいを手に入れよう
リノベーションをすることで、老朽化やダメージ、使い勝手の悪さといった日々積み重なるストレスを解消することができます。今の自分たちにフィットした理想の住まいを実現するためにも、まずは住まいの状態を確認して、最適なプランを立てていきましょう。
足立区・ふじみ野、松戸、太田、稲毛、戸田エリアで中古住宅のリフォームやリノベーションをお考えの方は、リズムのオンライン相談にお越しください。ご希望をしっかりと伺った上で、予算に合わせて最適な間取りプランをご提案させていただきます。