こどもエコすまい支援事業とは？対象条件や補助額・注意点を詳しく解説

投稿日：2023.02.10

「こどもエコすまい支援事業」は、2023年9月28日に終了しました。

快適な住まいに生まれ変わるリフォーム。うちもそろそろ……とは思うものの、高額な費用がかかるため決断できずにいませんか？そこで活用してほしいのが「こどもエコすまい支援事業」の補助金です。省エネ性の高い住まいにリフォームすれば最大60万円が補助され、お子様がいらっしゃらないご家庭でも申請可能です。
今回のコラムでは、こどもエコすまい支援事業について詳しく解説します。どういった制度なのか、検討中のリフォームは該当するのか、これからのリフォーム計画にぜひお役立てください。

◼ こどもエコすまい支援事業とは

エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯や若者夫婦世帯が、ZEHレベルの高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、 住宅の省エネ改修を行うことに対する支援策として制度化されたものが「こどもエコ住まい支援事業」です。

令和4年度補正予算によって、1,500億円を省エネ投資の下支えや2050年カーボンニュートラルの実現を図るために、支援することを目的としています。

補助対象となるのは
・注文住宅の新築
・新築分譲住宅の購入
・リフォーム
ですが、今回はリフォームの補助内容について解説していきます。

◼ こどもエコすまい支援事業の申請条件

それでは、こどもエコすまい支援事業の内容を順番にみてみましょう。

リフォーム対象者

以下の2つを満たす方が対象となります。

⒈こどもエコすまい支援事業者と工事請負契約等を締結し、リフォーム工事をする方
⒉リフォームする住宅の所有者等であること

対象となるリフォーム工事と補助額

以下の８つに該当するリフォーム工事が補助対象となります。
④～⑧については、①～③のいずれかと同時に行う場合のみ補助対象なります。

①開口部の断熱改修

改修後の開口部の熱貫流率および日射熱取得率が、一定の基準値以下となるよう

・現在使用している窓を利用して、複層ガラス等に交換する
・内窓の設置
・外窓の交換
・ドアの交換

などを行うリフォーム工事のことです。

熱貫流率が低くなるほど、結露しにくく熱の移動をおさえられるとされています。日射熱取得率も、低くなるほど日射熱が侵入しにくくなるとされています。

窓ガラス交換の場合1枚あたり最大12,000円、内窓設置の場合1枚あたり最大31,000円補助されます。

窓の性能によっては、「先進的窓リノベ事業」の方が高い補助を受けられる可能性があります。事前に確認しておきましょう。

②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修

外壁、屋根・天井または床それぞれの部位ごとに、省エネ基準レベル、ZEHレベルを満たす断熱材を利用する断熱リフォームが対象です。

ZEHとは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、省エネ性能を上げつつ、さらにエネルギーを創ることで、消費エネルギー量をプラスマイナスゼロにする住宅のことをいいます。
ZEHも省エネ住宅に含まれますが、ZEH住宅の方が厳しい基準をクリアしています。そのため、ZEHレベルを満たすような断熱リフォームの方が補助額は大きくなります。

対象となる製品や断熱材の区分が決まっており、外壁の断熱リフォームの場合最大151,000円、床の断熱リフォームの場合最大92,000円が一戸当たり補助されます。

③エコ住宅設備の設置

登録された型番を使用して、

・太陽熱利用システム
・節水型トイレ
・高断熱浴槽
・高効率給湯器
・節湯水栓
・蓄電池

など新しい設備を取り入れるリフォームが対象です。

節湯水栓の場合1台につき5,000円、節水型トイレの場合1台につき19,000〜20,000円、それ以外の工事では一戸あたり27,000〜64,000円が補助されます。

高効率給湯器の設置は、「給湯省エネ事業」の方が高い補助を受けられる可能性があります。事前に確認しておきましょう。

④子育て対応改修

「家事負担の軽減に資する設備を設置する工事」、「防犯性の向上に資する開口部の改修工事」、「生活騒音への配慮に資する開口部の改修工事」を行うリフォーム工事が対象です。

例えば、家事負担を軽減するためリフォームをしてビルトイン食器洗機を設置した場合、一戸につき21,000円が補助されます。

なお、「防犯性の向上に資する開口部の改修工事」、「生活騒音への配慮に資する開口部の改修工事」をする際、採用する窓の性能によっては「先進的窓リノベ事業」の方が高い補助を受けられる場合があります。事前に確認しておきましょう。

⑤防災性向上改修

防災性を高めるために、高性能な窓に交換するリフォームが対象です。

窓の大きさによって補助額が変わり、ガラスを交換する場合1枚あたり6,000〜15,000円、外窓を交換する場合1枚あたり15,000〜37,000円が補助されます。

こちらも、窓の性能によっては「先進的窓リノベ事業」の方が高い補助を受けられる可能性があります。事前に確認しておきましょう。

⑥バリアフリー改修

バリアフリーのため
・手すりの設置
・段差解消
・廊下幅等の拡張
・衝撃緩和畳の設置

を行うリフォームが対象です。一戸につき5,000〜28,000円の補助を受けることができます。

⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置

事務局に登録された型番の空気清浄機能や換気機能付きエアコンを設置するリフォームが対象です。

冷房能力に応じた補助額×設置台数の合計が補助額となり、冷房能力に合わせて１台あたり19,000〜25,000円が補助されます。

⑧リフォーム瑕疵保険等への加入

対象期間内に契約・実施する工事について、国土交通大臣が指定する、住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険および大規模修繕工事瑕疵保険へ加入した場合、対象となります。

補助額は１契約につき7,000円です。

対象となる期間

2022年11月8日～遅くとも2023年12月31日までに着工された工事が、補助金対象となります。
申請期限は2023年11月30日までとなっていますが、予算上限に達した場合、早々に締め切られる可能性があります。なるべく早めに申請するようにしましょう。

◼ こどもエコすまい支援事業申請時の注意点

補助金申請をする際、注意したい点がいくつかあります。

・申請する補助額の合計が5万円未満の工事は補助の対象外
・申請時はリフォーム工事内容に関する証明書等が必要
・補助金申請は工務店やハウスメーカーが行う
・他の補助金と併用できないケースがある
・予算に達すると早々に締め切られてしまう

など、事前に確認しておきましょう。

いざリフォームを進めようと思っても、現場の下見や打ち合わせ、リフォーム内容の決定、リフォーム請負契約の締結など、想像している以上に時間がかかります。

補助制度の活用を検討している場合、早めにリフォーム計画を立てていくことが大切です。

◼ リフォームするならこどもエコすまい支援事業の活用を！

こどもエコすまい支援事業に申請することで、リフォーム工事の場合は60万円を上限に補助金を受け取ることができます。リフォーム工事の内容によって補助額は変わるので、自分たちが検討しているリフォーム工事でいくら受け取ることができるのか、あらかじめ確認しておきましょう。

リフォームに関するお悩みは、どんな小さなことでもまずはお聞かせください。リズムでは、私たち女性プランナーがお客様のご希望や今後のライフスタイルを踏まえ、快適な暮らしを実現できるプランをご提案しております。改善したい間取りや内装、不便に感じていることなど、いつでもお問合せください。