壁を撤去するリフォームは可能?かかる費用相場と3つの注意点
間取りを変更するリフォームを検討している場合、確認しておきたいのが『壁を撤去することができるのか』ということです。柱があれば壁の撤去は簡単…と思うかもしれませんが、工法や壁の位置によっては撤去することができない可能性もあります。
今回は、壁を撤去する際に確認しておきたいポイントや、リフォーム前の注意点について解説していきます。事前に確認した上で、リフォーム計画を立てていきましょう。
コラムのポイント
・大きな間取り変更は行わずに壁を撤去するだけの場合、面積にもよりますが約5〜15万円が費用相場です。
・壁を撤去することで、開放感のある部屋が生まれるのはもちろんのこと、ちょっとした不便や使い勝手の悪さを感じていた部分も改善することができます。毎日の暮らしをもっと快適にするためにも、そろそろリフォーム計画を進めていきましょう。
table of contents
- ◼ 撤去できる壁かどうかをまずは確認
- ◼ 壁を撤去するリフォームにかかる費用相場
- ◼ 壁を撤去するリフォーム時の注意点
- ◼ 壁を撤去したリフォーム事例
- ◼ 壁を撤去して広々とした空間を手に入れよう!
◼ 撤去できる壁かどうかをまずは確認
間取りを変更するような大掛かりなリフォームを検討する場合、壁を撤去することができるのか、間取りの変更は可能なのかについてあらかじめ確認しておきましょう。
家全体を支えている壁は撤去できない
戸建て住宅の場合、2×4工法で建てられていると壁を撤去することができません。壁で家全体を支えているため、取り除くことで家全体のバランスを崩してしまいます。また、筋交いという柱と柱の間に斜めに入っている壁も、撤去することができません。
そして、マンションの場合は構造壁が採用されていると撤去することはできません。構造上必要な壁になっているため、撤去してしまうと建物が倒壊してしまう恐れがあります。
間仕切りの壁は撤去可能
家を支えるのではなく、部屋と部屋を仕切るために設置してある壁であれば、撤去することは可能です。
見分け方として、『コンコン』と壁をノックしてみることが一般的に知られています。軽く中身が空洞になっているような音がした場合、撤去できる可能性が高くなります。
ただ、やはり音だけで判断するのは危険なので、プロに一度確認してもらうようにしましょう。
撤去したかったのにできない場合…
撤去する気でいた壁が、実は撤去できない…。こんな事実を突きつけられてしまうと、せっかくのリフォーム熱も一気に冷めてしまいますよね。
確かに壁全てを撤去するのは難しいかもしれませんが、部分的になら撤去できる可能性もあります。筋交いの場合、柱部分だけ残してあとは撤去することで、デザイン性の高い壁にすることができます。むき出しにした天井や梁が流行っているように、見せ方次第ではかなりおしゃれに仕上げることができるため業者に相談してみると良いでしょう。
家全体を支えている壁は、基本的に撤去することができません。撤去しようとしている壁がどういった役割を果たしているのか、あらかじめ確認しておきましょう。
気になる耐震性について
壁を撤去するリフォームをする際、気になるのはやはり耐震性です。壁を撤去してしまったばかりに、耐震性が下がってしまった…という事態は避けたいものですよね。
戸建て住宅には、耐力壁という耐震性を確保するための壁があります。この壁だけは撤去しないよう注意しましょう。マンションの場合、リフォーム前に管理組合に届出をする必要があります。その際、竣工図面を確認し、撤去できる壁かどうかを判断するようにしましょう。
◼ 壁を撤去するリフォームにかかる費用相場
大きな間取り変更は行わずに壁を撤去するだけの場合、面積にもよりますが約5〜15万円が費用相場です。撤去後、さらに扉を設置する場合、追加で約15〜20万円かかります。
電気工事があると費用がかかる
撤去する壁にコンセントや電気のスイッチが設置されている場合、電気工事士による電気工事をする必要があります。そのため、壁を撤去に追加の費用がかかります。数が多い、別の場所に移設する、といった作業数が多くなると追加費用も高額になります。
内装リフォームが必要になる場合も
同じ部屋なのに右半分と左半分とでは壁紙の色やデザインが違う…となると、なんとなく不恰好に感じますよね。そんな違和感を取り除くために行う内装工事で、追加費用がかかることもあります。壁の撤去以外にも、諸費用が発生することを考慮した上でリフォーム計画を立てていきましょう。
◼ 壁を撤去するリフォーム時の注意点
リフォームをしてから後悔しないように、あらかじめ知っておきたい注意点をご紹介します。
生活導線を考えてみる
壁を撤去することで、広々とした快適な空間での暮らしが手に入る気がするかもしれません。しかし撤去する場所によっては、使い勝手が悪くなってしまう可能性もあります。
一度撤去後の暮らしをシミュレーションしてみて、その上で撤去するのかどうかを判断するようにしましょう。
配線や配管の確認をしておく
壁に配線や配管が通っている場合、別途工事が必要になります。追加費用がかかり工事も長期化してしまう可能性があるだけでなく、状況によっては壁を撤去できない可能性もあります。コンセント同様、壁の裏に何が設置されているのかをよく調べた上で、リフォームを進めていくようにしましょう。
マンションは管理規約を確認する
前述しましたが、マンションをリフォームする場合は管理組合に届出をする必要があります。届出をする前に、しっかりと管理規約を確認しておきましょう。規約内容によっては、リフォームができなかったり、指定された仕上げ材を使用しなければならなかったりします。また、消防設備の変更がないかなども確認する必要があります。
事前に確認した上で、リフォーム計画を進めていきましょう。
◼ 壁を撤去したリフォーム事例
それでは、リズムが手がけた壁を撤去したリフォームの事例をご紹介します。
壁を撤去して優しい色合いの空間に大変身!
Before
内装や設備を一新したい、とのことでリフォームされたこちらのお家。部屋数は少なくなりましたが、和室とひと続きになった開放感のあるリビングが出来上がりました。太陽の光が遮断されることなくそれぞれの部屋に差し込み、明るい空間が魅力です。
壁を撤去して間取りも暮らしもシンプルに
Before
バリアフリーも考慮して壁を撤去した、こちらのリフォーム事例。和室はフローリングに生まれ変わり、おしゃれに仕上がりました。壁があった部分には格子を設置することで、和と洋のバランスの取れた空間に。壁一枚撤去するだけで、家の表情がガラリと変わります。
アーバンライフを楽しむリフォーム計画
Before
フルリフォームをしたこちらのお家は、仏壇に使用していた壁や、天井と鴨居との間にある小壁を撤去。
空間を仕切る壁がなくなるだけで、部屋の雰囲気と開放感はガラリと変わります。訪れた誰もが笑顔で過ごせる、快適な住まいに生まれ変わりました!
◼ 壁を撤去して広々とした空間を手に入れよう!
壁を撤去することで、開放感のある部屋が生まれるのはもちろんのこと、ちょっとした不便や使い勝手の悪さを感じていた部分も改善することができます。毎日の暮らしをもっと快適にするためにも、そろそろリフォーム計画を進めていきませんか?
これからリフォームを考えているという方は、現在の住まいに関するご不満なところ、改善したいところなど、どんな小さなことでもリズムにお聞かせください。私たち女性プランナーがお客様のご希望や今後のライフスタイルを踏まえ、女性目線に立った在宅勤務をするための最適なプランをご提案させていただきます。間取り変更を伴うようなリフォームも、ご予算やライフスタイル・動線に合わせて2~3プランご提案しますので、その中からお選びいただくことができます。
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