断熱リフォームの効果は?かかる費用と使える補助金まとめ
『毎年毎年、冬場の寒さに悩まされる…』『暖房が効かないのに、電気代だけが増えていく…』こんな状態に頭を抱えていませんか?それはもしかして、断熱リフォームのタイミングかもしれません。
断熱リフォームをすれば冬でも暖かく、快適な住まいにすることができます。大規模なリノベーションをするわけではないため、今の間取りや設備はそのままに、新しい暮らしを楽しむことができます。
今回は、断熱リフォームの効果やかかる費用、利用できる補助金など断熱リフォームに関する基礎知識をまとめました。
コラムのポイント
・断熱リフォームをすることで夏は涼しく冬は温かい室温をキープし、年間の電気代をおさえることができます。
・家全体を断熱リフォームしなくても、長時間過ごすリビングだけ、寝室だけといった部分的に工事をするだけでも快適さは大きく変わります。住まいの状態や費用、希望との兼ね合いもあるので、まずはプロに相談してみるのがおすすめです。
table of contents
- ◼ 断熱リフォームでどんな効果があるの?
- ◼ 断熱リフォームにかかる費用相場
- ◼ 断熱リフォームに使える補助金
- ◼ 断熱リフォームで一年中快適な暮らしを手に入れよう
◼ 断熱リフォームでどんな効果があるの?
断熱リフォームとは、 壁や天井、床下に断熱材を入れて家全体を包み込み、扉や窓を変えて気密性を高め外気温の影響を受けにくくする工事のことです。
通常のリフォームのように、設備を新しくしたり間取りを変更したりして見た目を変えるのではなく、家の性能を向上させるために行うものです。
断熱リフォームの効果① 真冬でも暖かい室温をキープ
断熱リフォームをすることで、真冬の寒い外気温が室内に流れ込むのを防ぐことができます。外気温の影響によって起こる結露や床の冷たさに悩まされることもありません。また、暖房で温まった空気が外に逃げることもないため、暖かく一定の室温をキープすることができます。
特に冬場に多いヒートショックは、室温の気温差によって引き起こされるため、断熱リフォームをして体をいたわる暮らしを実現することも大切です。
断熱リフォームの効果② 夏は涼しい室温をキープ
断熱リフォームは、夏場にも大きな影響を与えます。灼熱の外気が室内に入ってくるのを防ぐことで、冷房の効いた涼しい室温を保つことができます。冷房を切った瞬間に室内が暑くなる、2階や天井付近が暑い、という悩みからも解放されます。
断熱リフォームの効果③ 電気代の削減
冷暖房をフル稼働しなくても一定の室温を保つことができるため、電気代を大幅に削減することができます。推奨されている温度設定、少ない稼働時間と省エネの環境が整うことで、今までのように朝から晩まで稼働させ続ける必要がありません。
このように、断熱リフォームそのものには費用がかかりますが、リフォーム後はランニングコストをおさえることができます。目に見えない効果を感じることで、暮らしがより快適なものに変わるでしょう。
◼ 断熱リフォームにかかる費用相場
断熱リフォームをする場合、家全体に断熱材を入れるだけでなく、窓や扉といった部分的な交換も行う必要があります。それぞれの費用相場をみてみましょう。
家全体の断熱リフォーム
・戸建ての場合 約300〜700万円
・マンションの場合 約100〜600万円
戸建てとマンションの費用の違いは、断熱リフォームをする範囲の違いによるものです。戸建ては壁や床など自分たちで全て工事をすることができますが、マンションは扉や玄関、構造部分を工事することができません。
窓の断熱リフォーム
・・内窓を設置する 約5〜15万円
・複層ガラス窓に変更する 約2〜3万円
今ある窓に内窓を新たに設置したり、複層ガラス窓に交換したりすることで窓の断熱リフォームを行います。大掛かりな工事をしなくても性能を向上させることが可能で、場合によっては1日で工事を終えることができます。
床の断熱リフォーム
・床下に断熱材を入れ込む場合 約30〜40万円/20坪あたり
・床を剥がして断熱材を貼り付けて新しい床材に変更する場合 約70〜120万円/20坪あたり
床下に入り新しく断熱材を入れ込むことで、短期間で費用をおさえてリフォームすることができます。断熱リフォームのタイミングで床材を新しくする場合、床材の撤去費用や新しい床材の購入費用がかかります。
壁の断熱リフォーム
・壁紙やパネルを剥がして断熱材を入れ込む場合 約10〜20万円/20坪あたり
・構造の外側から断熱材を貼り付ける場合 約15〜20万円/20坪あたり
室内と外壁、どちらにアプローチをするのかによって費用や期間が変わります。壁の断熱リフォームはこの他に、外壁に使用している塗料を塗り替えて断熱性を高めるという方法もあります。
天井の断熱リフォーム
・天井を剥がして断熱材を貼り付ける場合 約50〜100万円/20坪あたり
・天井裏に断熱材を貼り付ける場合 約20〜60万円/20坪あたり
夏場は50℃に達することもあるといわれている天井に断熱材を敷き詰めることで、天井からの熱の影響をおさえることができます。戸建ての場合、気温が上がりやすい2階の部屋を快適な空間にすることができます。
上記の費用はあくまでも目安で、住まいの状態や断熱リフォーム工事内容によって費用は変わります。まずは見積もりを出してもらい、検討するようにしましょう。
◼ 断熱リフォームに使える補助金
通常のリフォームとは異なり、断熱リフォームをすると補助金を利用することができます。
既存住宅における断熱リフォーム支援事業(2021年11月1日時点)
環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の補助事業者として、公益財団法人北海道環境財団が全国を対象に公募を実施しています。
15%以上の省エネ効果が見込まれる、断熱材や窓ガラスなどの高性能建材を使用した断熱リフォームをした場合、戸建て住宅の場合1戸あたり最大120万円、マンションなどの集合住宅の場合一戸あたり最大15万円の補助を受けることができます。
次世代省エネ建材の実証支援事業 (2021年11月1日時点)
省エネ改修の促進が期待される工期短縮可 能な高性能な断熱材や、快適性向上に影響のある蓄熱・調湿建材といった次世代省エネ建材の効果実証を支援するため、 一般社団法人環境共創イニシアチブが扱う補助金です。
この補助金事業に登録されている製品を用いた改修を行う、地域区分ごとに定めた基準を満たす、など要件を満たすことで1戸あたり最大300万円の補助を受けることができます。
補助金の多くは、申請後にリフォーム工事を始める、リフォーム後に実績報告書を提出する、といった要件があります。申請前に必ず確認しておきましょう。
また、断熱リフォームは所得税と固定資産税の減税にもなります。居住する家をリフォームすること、工事完了後6ヶ月以内に住み始めること、など決められた要件の断熱リフォームを行った場合、所得税や固定資産税の控除を受けることができます。
金銭面において、補助を受ける以外にも様々なメリットがあるため、断熱リフォーム後のランニングコストも計算した上で計画を立てていくと良いでしょう。
◼ 断熱リフォームで一年中快適な暮らしを手に入れよう
家全体を断熱リフォームしなくても、長時間過ごすリビングだけ、寝室だけといった部分的に工事をするだけでも快適さは大きく変わります。住まいの状態や費用、希望との兼ね合いもあるので、まずはプロに相談してみるのがおすすめです。
これからリフォームを考えているという方は、現在のご不満なところ、改善したいところなど、どんな小さなことでもリズムにお聞かせください。私たち女性プランナーがお客様のご希望や今後のライフスタイルを踏まえ、女性目線に立った最適なプランをご提案させていただきます。ご予算やライフスタイル・動線に合わせて2~3プランご提案しますので、その中からお選びいただくことができます。
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