畳からフローリングへリフォームする前に|後悔を防ぐコツと費用の目安を解説
リフォームによって、和室をフローリングに変えたいとお考えの方は多いのではないでしょうか。
フローリングは掃除がしやすく、家具の配置もしやすいことから、人気のリフォームです。
しかし、工事後に「思ったより冷える」「音が響く」と感じる場合もあります。
そこでこの記事では、畳からフローリングへリフォームする際の費用や注意点、後悔しないためのコツ、費用の目安を解説します。
畳からフローリングに変えるか迷っている方、リフォームで後悔したくない方に役立つ記事ですので、ぜひ最後までごらんください。
コラムのポイント
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・畳からフローリングへのリフォーム費用は、6畳でおよそ10万〜25万円が目安です
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・冷えや音の響きを抑えるために、断熱材や遮音マットを併用するアイデアもあります
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・フローリングの色や素材の選び方で、部屋の印象と快適性が大きく変わります
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・下地の確認をていねいに行い、暮らし方に合うプランを立てることが大切です
Contents
畳からフローリングに変えるメリット
畳の温もりは魅力的ですが、フローリングに変えることで得られる快適さもあります。
以下のように、 暮らしやすさを重視したい方にとって、大きなメリットが期待できる改修です。
掃除がしやすく清潔を保ちやすい
フローリングは、ほこりやダニが溜まりにくく、掃除機やロボット掃除機もスムーズに使えるのが魅力です。
畳のように湿気を吸いづらいため、カビ対策としても効果が期待できます。
インテリアの自由度が高まる
ソファやベッドなど、家具が動かしやすくレイアウト替えがラクになる場合があります。
フローリングと家具の樹種にこだわれば、部屋全体を統一感のあるコーディネートで楽しむことも可能です。
バリアフリー化が進めやすい
フローリングにすると、廊下やリビングとの段差を減らしやすいことも利点です。
車椅子やキャスター付き家具もスムーズに動かせるため、将来を見据えたリフォーム時にも適しています。
畳からフローリングのリフォーム|後悔しやすい理由
便利な印象のあるフローリングですが、生活して初めて気づく点もあります。
後悔を防ぐには、デメリットをあらかじめ理解しておくことが大切です。
床が冷たく感じる場合がある
畳は断熱性に優れ、冬場でも足元が冷えにくい特徴があります。
一方で、 フローリングに変えると、足元の冷えが気になる場合もあるため、 断熱材や床暖房も同時に検討しましょう。
寒さ対策を施すと、フローリングでも快適さを保てます。
音が響きやすくなる
畳は衝撃を吸収してくれるため、歩行音や物を落とした時の音をやわらげます。
一方 フローリングでは、階下への音漏れが気になる場合があるため注意が必要です。
遮音フローリングや吸音マットを使用することで、音を和らげられます。
「床に座る」暮らしから離れる
畳の部屋では床に座ってくつろぐことができますが、フローリングでは椅子中心の生活になります。
床に座る暮らしから離れてしまうのが寂しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、フローリングでも床座は可能です。ラグやカスタマイズ可能なフロアマットなどを敷けば快適に座れます。
畳からフローリングの費用相場
畳からフローリングにリフォームする場合の、費用相場も見ていきましょう。
工事内容や素材によって費用は変わりますが、6畳の和室で10万〜25万円程度が一般的な目安です。
費用相場は、状況により変動しますが目安は以下の通りです。
工事項目 | 内容 | 費用の目安(6畳) | 備考 |
---|---|---|---|
畳の撤去・処分費 | 既存の畳を撤去・運搬・処分する費用 | 約1万〜2万円 | 畳1枚あたり2,000〜3,000円前後が一般的 |
下地の補修・調整費 | 床の水平調整・根太補修・床下点検など | 約3万〜5万円 | 築年数が古い住宅ほど補強が必要になる場合がある |
フローリング材・施工費 | 新しい床材の施工(複合フローリング・無垢材など) | 約6万〜18万円 | 材質や工法によって差が大きい |
合計費用 | ― | 約10万〜25万円 | 和室→洋室改修の一般的な相場範囲 |
工期の目安 | ― | 約2〜4日 | 下地補修・断熱施工の有無で変動 |
天然木の無垢フローリングは高価ですが、質感がよく温かみがあります。
合板フローリングやクッションフロアは、コストパフォーマンスにすぐれているため、用途や好みに合わせて慎重に決めましょう。
長く快適に暮らすためには、見た目だけでなく機能面も重視することが大切です。
リフォームの専門家に相談すれば、後悔のない納得のいく選択ができます。
こちらの記事では、畳からフローリングにリフォームする際に検討したい、天井高について解説しています。
費用の目安なども参考になさってください。
▶︎ 参考コラム:天井を高くするリフォームの費用目安と方法|DIYの可否やおしゃれに仕上げるポイントも解説
畳からフローリングへのリフォーム方法
リフォームの方法には、主に2つの選択肢があります。
それぞれの特徴を理解して、自分の暮らしに合う方法を選びましょう。
畳を撤去してフローリングを施工する
最も一般的な方法で、根太(下地)を補強してフローリングを貼ります。
段差をなくして仕上げるため、リビングと一体感のある空間にできるのが利点です。
専門の業者に依頼することで、耐久性や美しさを保ちながら施工できます。
畳の上に「敷くだけ」のタイプを使う
簡易的に雰囲気を変えたい場合は、「敷くだけのフローリング」も一つの方法です。
畳の上にフロアタイルや置くだけパネルを並べる方法で、工事をせずに見た目を変えられます。
ただし、湿気がこもりやすく、長期間の使用には向きません。
一時的な模様替えとして活用するのが安心です。
DIYで畳からフローリングにできるのか|注意点
畳からフローリングに変えたい場合、DIYで挑戦したい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
畳をはがして合板を敷き、その上にフローリング材を貼る方法もありますが、下地の水平をとる作業は専門的な作業です。
ズレや沈みがあると、床鳴りやたわみの原因になる場合もあります。
部分的に置くだけタイプならDIYでも対応できますが、全面施工は専門業者への依頼が安全です。
畳からフローリングにリフォーム|後悔しないためのポイント
畳からフローリングに変える際には、見た目や費用だけでなく「住み心地」に注目しましょう。
この章では、後悔を防ぐポイントをご紹介します。
色を慎重に選ぶ
明るい色のフローリングは部屋を広く見せ、ホコリも目立ちにくくなります。
一方、濃い色は落ち着いた印象になりますが、キズやホコリが目立つこともあるため選ぶ際は注意が必要です。
インテリアのテイストや、日当たりに合わせて選ぶと失敗が少なくなります。
畳からフローリングに変えて後悔のないよう、色選びは慎重に行いましょう。
段差やドア位置を確認する
畳を撤去してフローリングを貼ると、厚みの違いから段差が生じることもあります。
建具の高さや敷居との兼ね合いを確認し、滑らかな動線を確保しましょう。
防音・断熱対策を同時に検討する
快適な室内環境を保つために、音や寒さ対策は欠かせません。
遮音材や断熱材の施工を同時に検討すると、日々の暮らしの中で快適性が向上します。
特に小さなお子様がいる家庭では、床の衝撃音を軽減することで安心感が高まるため、検討しましょう。
下記から、畳からフローリングに変える工事を含むリノベーション事例をご確認いただけます。
合わせてごらんください。
▶戸建てリフォームの施工事例
▶︎マンションリフォームの施工事例
こちらの記事では、間取り変更リフォームで後悔しないポイントなどをご紹介しています。
合わせて、ごらんください。
▶︎ 参考コラム:間取り変更リフォームの後悔しないポイント4つと業者選びのコツ
まとめ|暮らし方に合う床材選びが大切
畳からフローリングにリフォームすると、暮らしやすさや掃除の手軽さが向上する場合もありますが、冷えや音の響きなど、畳にはなかった課題もあります。
後悔を防ぐためには、まず下地の状態をしっかり確認しておくことが大切です。
和の趣を残しながら、現代的な使いやすさを取り入れることで、心地よく長く暮らせる住まいに生まれ変わります。
ぜひ、参考になさってください。
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