壁紙のリフォームの料金や壁紙の種類について
壁紙のはがれや黄ばみなどによって、さほど居住年数が経っていない部屋でも経年を感じさせてしまうことがあります。
つまり、逆に壁紙を張り替えたり補修したりして綺麗にすることで、家自体を改修しなくても、清潔感があり気持ちのよい空間へと部屋が生まれ変わることも。
家族が多い場合や小さいお子様がいる場合、ペットがいる家庭などでは特に壁紙の劣化が進みやすいことも悩みのひとつ。そんな悩みを持っている方へ、壁紙の張り替えに関する料金や、壁紙の種類をご紹介します。
■壁紙の張り替え時期の目安は
壁紙の張り替え時期の目安は、住み方によっても異なります。
一般的には10年ほど経過した頃が張り替えの時期に適しているといわれていますが、たとえばキッチンやトイレ、浴室などの水回りは汚れやにおいがつきやすいので、それより短い期間で張り替えたほうが清潔に保てます。
また、ペットがいたり喫煙者が暮らしている場合にも、壁紙が汚れやすかったりにおいがついてしまうことが多いので、やはり10年経たずして張り替えた方が良いでしょう。
汚れやカビで変色が目立つと感じたときや、大型家電の買い替えのタイミングに合わせて、壁紙の補修や張り替えを検討しましょう。
大型家電は日頃動かしにくく、家電から発生する熱によって壁紙が変色を起こしやすく、家電がある場所とその周りの壁紙の汚れに差があり、家電をどかしたときに色の違いが目立ちやすい箇所であることが理由です。
■張り替えが不要な場合も
ペットや小さいお子様がいる環境では、特に壁紙の傷や小さな汚れが気になることが多々あります。しかし、場合によっては大幅な張り替えが必要ない、ということがあります。
たとえばはがれや小さい傷は、張り替えではなく補修という形で直してくれる施工業者があるため、まずは補修で直せるかどうかを相談してみることがおすすめです。
また、ホームセンターのような場所では、ご自身で手軽に補修できる道具も販売されています。傷がついたときにその都度補修をかけていると、比較的長期間綺麗な状態で保つことができます。
現在は、壁紙用のクリーニング材なども販売されています。
水回りの壁紙もこまめにクリーニングするようにして、キッチンやトイレ自体のリフォーム時期に合わせて一緒に壁紙をリフォームしたほうが、費用や工期に無駄が出にくい場合があります。
日頃のお手入れの方法を見直す、というのも良いアイデアです。
■壁紙の張り替え、料金相場はどのぐらい
壁紙の張り替えの費用は、もちろん広さによって変わりますが、その他にも壁紙の種類によって左右されます。
一般的な家庭で使用される壁紙は大きく3種類に分けることができるので、それぞれの特徴と費用相場をご紹介します。
・ビニールクロス
こちらは、一般的にもっとも広く使用されているクロスです。デザインが豊富で、耐久性に優れていて、お手入れがしやすいのが人気の理由です。他のクロスに比べて比較的安価なものが多いのも特徴です。
ビニールクロスの種類にもよりますが、6畳の部屋であれば約5万円で張り替えることができます。
・織物クロス
こちらは、絹や麻といった織物からできているクロスです。ビニールクロスにも似たような風合いのクロスはありますが、やはり本物の織物の方が質感が高いのは否めません。
しかし、定期的なお手入れが必要となるほか、においなどがつきやすいという難点があります。織物クロスの場合は、どんな素材を選ぶかによって費用に大きく差があります。
費用相場は、レーヨン素材であれば1平方メートルあたり1500円ほどですが、絹素材だと1万円ほどかかります。
・紙クロス
和紙やケナフなどの紙の原材料から作られているのが紙クロスです。通気性に優れており、体や環境に優しい素材として注目されています。
ヨーロッパなどの住居では紙クロスが主に使われているので、ヨーロッパの部屋作りの写真やカタログを見てみると、紙クロスを使用したスペース作りの参考になります。
天然素材の紙であれば1平方メートルあたり1500円ほどから、さらに撥水や防水の加工が施してあると2000円ほどから展開されています。
■機能性壁紙が人気
リフォーム専門店やクロス屋さんを見てみると、壁紙の改修例をいろいろと見せてくれることが多いので、ぜひ一度確認してみましょう。
最近の壁紙リフォームでは、特に機能性壁紙への張り替えを選ぶ人が増えています。機能性壁紙というのは、その名の通り、壁紙に機能性を持たせてあるものです。
たとえばキッチンやダイニング周りでは防臭や抗菌効果がある壁紙や、防火効果がある壁紙が人気です。また、特に耐久性が高いスーパー耐久性壁紙は、小さいお子様やペットがいる家庭でニーズが高まっています。
壁紙選びをするときは、デザインだけではなく希望の機能も合わせてリフォーム業者に相談してみましょう。