マンションのトイレをタンクレス型にリフォームするメリット
リフォームを考える上で外せないのが水回りです。
バスルームはもちろんトイレは毎日の掃除をこまめにしていても、見えない汚れや雑菌が残っているものです。
実はここ数年、トイレのリフォームでタンクレス型にする方が増えてきています。
ではタンクレス型とは何でしょうか?ここでは、従来のトイレとの違いやマンションのリフォームでタンクレス型にするメリットなどをご紹介します。
■タンクレストイレとは?
タンクレストイレとは、貯水タンクのないトイレのことです。
従来のトイレは便座の背面にタンク(ロータンクと呼ばれています)があり、そこに溜まった水でトイレを洗浄しています。
タンクレストイレの場合、水道水直結なのでタンクがいらずスッキリとした形状になっています。
タンクがなくなった分、圧迫感のないゆったりとした空間がうまれるのです。
1993年に国内初でタンクレストイレが発売され、その後様々なメーカーがタンクレストイレを生み出しています。
現在販売中のものは、フォルムがスタイリッシュで、カラーバリエーションが豊富なため、トイレをオシャレで快適な空間によみがえらせてくれるのが魅力です。
うれしいことに温水洗浄便座が標準装備されているのでわざわざ温水洗浄便座を購入する手間もありません。
■タンクレス型のトイレにするメリットは?
先に紹介した通り、タンクレス型のトイレにするメリットは何と言っても、トイレスペースが広がることです。
マンションにもよりますが水回りの動線が固まっている場合、トイレスペースが狭く、収納部分も狭くなってしまいます。
タンクレス型トイレの場合、高さは30cm前後、奥行は10cm前後の空間が広がります。
広がったスペースを使って棚を配置すれば、掃除道具やトイレットペーパーをすっきり収納できます。
他にも様々なメリットがあります。
タンク型は便座の奥にくぼみや凹凸があって埃や汚れが溜まりやすく、掃除をするのに一手間がかかっていました。
それに比べタンクレス型は平面部分が多く、すっきりとした形状のため、お手入れが簡単で常に清潔感のある状態をキープできます。
水垢や汚れがつきにくい素材を使った便器や尿ハネしにくい工夫がされたものなど、高機能化したタンクレス型トイレが続々と登場しています。
■トイレをタンクレス型にリフォームする際の注意点
水垢や汚れがつきにくい素材を使った便器や尿ハネしにくい工夫がされたものなど、高機能化したタンクレス型トイレが続々と登場しています。
マンションのリフォームでタンクレス型トイレを検討する場合は、必ず水圧を確認しましょう。
タンクレス型トイレは水道水直結で水圧により便器を洗浄します。
必要最低水圧は0.05~0.07MPa(メガパスカル)前後です。
一般家庭の平均は概ね0.40~0.50MPa程度といわれていますが、2階以上や、高層マンションなどでは水圧が弱くなることが多いため事前にリフォーム会社に水圧チェックをしてもらうことが必須です。
また、従来のトイレとは異なり、タンクレス型は電気を使って洗浄するため停電になるとリモコンが作動しなくなり水を流せなくなります。
そうなると排水後に自分でバケツに水を汲んで流すしかありません。
ただし24時間程度の停電であれば、手動レバーを使って洗浄ができるタイプもあるのであまり神経質に考える必要はないでしょう。
■まとめ
タンクレス型のトイレの登場で、トイレ空間をオシャレにデザインする家庭も増えてきました。
床をサニタリー用のフローリングにして、本棚や観葉植物などをおいて居心地のよいプライベートルームにしている事例をよく見かけます。
ダウンライトを照明にしたアートなトイレ空間にしている方もいらっしゃいます。
タンクレス型トイレなら、空間を使ったインテリアを楽しむことができます。
メーカーによってはキャビネット付や手洗いカウンターが付いているものもありますので、トイレをリフォームしてみたい方は、一度タンクレス型トイレを検討してみてはいかがでしょうか。