床材をリフォームしたい!気になるオススメの材質や費用
長年住んでいる家や、中古物件の購入の際など、内装のデザインが自分の好みに合わなかったり、なんだか古くさいデザインに感じたり、ということが多々あります。
もちろん、大掛かりなリフォームをすれば好きなように変えることができますが、費用も高額になってしまいます。
部屋全体をリフォームすることができなくても、床や壁など、部屋の大部分を占めている箇所をリフォームすることで、部屋の印象は大きく変わります。
特に床材はリフォームによってデザイン以外にも性能を向上させることができるため、住環境における他の悩みも一緒に解決できることがあります。
そのため、床材のリフォームはじっくりと材質などを考慮した上で進めたい重要なポイント。床のリフォームを失敗しないためにも、オススメの床材や費用についてご案内します。
■床材の選び方、4つのポイント
いざ床をリフォームして印象を変えたい、と思っても、どのように床材を選べば良いのか迷ってしまうことがあります。
まずは、床材を選ぶさいにおさえておきたい3つのポイントをご紹介します。
まずひとつめは、デザイン性。すでにお伝えしているように、床は部屋の大部分を占めるため、床のデザインひとつで部屋の印象が大きく変わります。
床材自体を明るい色のものを選択すれば、部屋自体が明るくなったり、無機質なものを選択することで部屋全体がスタイリッシュな雰囲気になります。
壁紙などのリフォームの予定がない場合には、現状の壁紙や家具のことも考慮し、デザイン性を考えて選ぶようにしましょう。
次に、肌触りも重要なポイントです。特に小さいお子様がいる過程では、素足で床の上を歩くことも少なくありません。
たとえば木材や畳、カーペットなどは肌触りが良く、滑りにくいのでお子様がいる家庭にもオススメできる素材です。
床材を選ぶときはついついデザインにばかり目が行きがちですが、生活の中で長時間肌に直接触れる場所だからこそ、実際に歩き、座り、そして寝転がるときのことなど、実際の生活をイメージして肌触りの良い素材を選んでください。
また、床材を選ぶ際には、機能性を考えることも重要です。機能性を考える際には、まずはどの部屋の床なのか、ということが大きく左右します。たとえばリビングや個々の部屋の場合には、断熱性や遮音性を求める人が多い傾向があります。
また、玄関や洗面所、脱衣所などでは防水性が重要になります。室内の床材であれば木材や樹脂のものが主流ですが、玄関や洗面所、脱衣所などではタイルの床もとても人気があります。
生活のシーンに合わせて、床にどのような機能を求めているのか、あらためてじっくり考えてみてください。
最後のポイントは掃除などお手入れです。リフォームの際には、ついついお手入れのことが頭から抜けがちですが、いざリフォームした後には、掃除やお手入れがしやすくないと後悔することになってしまいます。
とはいえ、最近ではお手入れのこともしっかり考えた材質が多数ラインナップされています。
たとえば畳はお手入れがしにくい素材と考えられていますが、今では昔ながらのい草の畳だけでなく、和紙や樹脂でできた、畳風のデザインの床材があります。
従来の畳の風合いを残したまま、よりお手入れがしやすくなっているため、和モダンな部屋作りなどにオススメの素材です。
■オススメの床材
生活シーンによって床材に求められる機能が変わるため、どんな部屋の床なのかによって、オススメの床材が異なります。
たとえばリビングや寝室、個々の部屋の場合には、フローリングやカーペットがオススメです。
フローリングはシンプルで、落ち着いた印象になるだけでなく、他の家具とも合わせやすいのでデザイン面では一番無難な素材です。
カーペットは肌触りが良く、音を吸収しやすかったり、断熱性が高いので一年中快適に過ごすことができます。
玄関の場合には、靴であがることが多いので、摩擦が少なく丈夫な固めのフローリングやタイルの床材がオススメです。
洗面所や浴室は、タイルのような撥水性の高い素材が確かに良いのですが、素足で歩くことが多い場所でもあり、タイルは少し冷たく感じる可能性があります。
撥水加工が施してあるクッションフロアは、暖かみがありお手入れもしやすい素材です。
■床の張り替え費用
床材の張り替え費用は、部屋の広さや床の材質によって異なります。
たとえば6畳の部屋であれば、約4万から10万程度で張り替え可能です。その他、洗面所やトイレであればさほど広さがないので3万円から5万円程度かかります。
また、床の張り替えで需要が多いリフォームの中に、和室から洋室への変更、というものがあります。
この場合、畳をはがしてフローリングを敷くことになるので、通常の床の張り替えよりも費用がかさみます。
6畳の部屋で、約10万から15万円ほど費用が必要になります。
床材には、畳にとても風合いが近いのにい草ではないもの、木製にかなり近いデザインの樹脂のタイプなど、様々な素材があります。
まずは、希望のデザインと機能、お手入れのしやすさなどをリフォーム会社に相談し、アドバイスを受けることをオススメします。
張り替え費用はリフォーム会社によっても異なるため、複数の会社で相談し、見積もりを比較してみましょう。
また、マンションなど集合住宅の場合には、使用できる床材に制限がある場合があるので、希望の素材が決まったら、管理会社に相談して許可を得るようにすると安心です。