マンションのお風呂をリフォームする前に準備しておくべきこと
経年劣化、カビの繁殖や汚れが原因で、お風呂場のリフォームを検討している方はいませんか。
マンションは戸建てと違いリフォームの制約が多く、事前に準備しておくことが必要です。
とはいえ、手順を踏めばそれほど手間のかかる作業ではありません。
ここではマンションならではのリフォームの豆知識をご紹介します。
効率的でストレスのないリフォームで快適なバスタイムを手に入れましょう。
■工事自体できるかどうかが最初の壁、マンション規約の確認を
マンションにお住まいの方ならご存知かもしれませんが、マンションには区分所有法に則って作られた「マンション管理規約」があります。
規約の中にリフォームに関する条件も詳細に記載されています。
規約には個人でリフォームできるエリアとできないエリア(共用スペース)があり、使用してよい資材の搬入や防音規定、工事の承認方法などが掲載されています。
リフォームを始める前には、必ずマンション管理組合に事前に申請をしなければなりません。
また浴室を別の場所に移したいといったケースの場合、排水管の位置を図面で把握しておくことが重要です。
築年数の古いマンションだと排水管の移動が困難で、浴室の場所を変えられない可能性もあります。
さらに壁に穴を開けて窓を作るといった「マンションの共用部分」にあたるリフォームは難しくなりますので注意しましょう。
■近隣トラブルを未然に防ぐためにも、工事連絡は徹底を
マンションのリフォームでよく話題にあがるのが「近隣トラブル」です。
マンションの場合は戸建てに比べて工事の音が壁や床に響きやすいため、想像以上の騒音になってしまうものです。
内装工事中には埃や臭いが近隣に飛び散ってしまうことも考えられます。
このように些細な事の積み重ねが近隣住人へストレスを与えてしまいかねません。
お互いが気持ちよく過ごせるよう、工事日が決まったらご近所へ挨拶に伺うようにしましょう。
最低でも1週間前までには報告するのがエチケットです。
工事日の日程・リフォーム業者など基本的な報告はもちろん、ご迷惑をおかけすることへのお詫びの気持ちを伝えることが大切です。
また事前報告だけでなく、工事時間や日程は厳守するように努めましょう。
夜遅くまで時間を延ばすといった行為は、近所の方に悪い印象を与えてしまいかねません。
■失敗しない業者選びは、マンション工事の実績があるかがポイント
一口にリフォーム業者といっても千差万別です。
戸建て専門の業者もいれば、マンションのリフォームに強い業者もいます。
さきほども述べたように、マンションは近隣住民に対しての細やかな気配りが必要ですので、やはりマンションに慣れたリフォーム業者を選ぶのが最適です。
まずは業者のカタログやホームページなどで工事事例や実績をチェックしましょう。
過去の実績数や内容に目を通しておき、時間があれば口コミサイトも同時に確認しておくと安心です。
数多くのマンション工事実績があるところを選ぶと失敗は少ないでしょう。
また住宅メーカー系列の会社ですと自社の製品しか扱ってない場合があります。
希望のメーカー製品がある際は、リフォーム業者の取り扱いメーカーを確認しておくといいでしょう。
余裕があれば、リフォーム後のメンテナンスやトラブルにすぐにきてもらえるよう、できるだけ自宅から近い場所にあるリフォーム業者を選んでおくのも賢い選び方の一つです。
■まとめ
マンションのお風呂のリフォーム時期は約20年といわれています。
マンション住まいだから、お風呂のリフォームは無理と諦めていた方もそうでない方も、リフォーム前の準備を怠らなければなんの心配もいりません。
最近のユニットバスは省エネ対応で機能性が高く、オシャレなものが多いためリフォームで見違えるようなバスルームに変身します。
オーダーメイドのシステムバスなら、マンションでも「こだわり」を生かした理想のバスルームが作れます。
いずれにせよ1日の疲れを癒すバスタイムは居心地のよい空間にしたいものです。
いきなり工事を検討するのではなく、きちんと事前準備を行うようにしましょう。