【総まとめ】二世帯住宅リフォームのポイント
そろそろ高齢の両親の介護が必要になってきた、子育てをしながら働くのは大変なので親世帯と暮らしたい…。二世帯住宅での暮らしを始める理由は人それぞれですが、新しい暮らしを始める以上、話し合いをしたりリフォームをしたりと事前の準備が必要です。とはいえ、二世帯住宅での暮らしを始めるためにどんな準備を始めたらいいのか、わからない部分の方が多いですよね。
そこで今回は、二世帯住宅にリフォームする前に知っておきたいポイントと、参考にしたい失敗例をまとめてご紹介します。
コラムのポイント
・二世帯住宅の暮らしは、お互いの介護や子育てのサポートをしたり、関係性を深めたりと日々の暮らしを豊かにします。
・リフォーム前に、間取りや費用相場、リフォーム内容の把握、税金などチェックしておきましょう。
・お互いが心地よく暮らせるように、事前にしっかりと話し合った上でリフォーム計画を立てていくようにしましょう。
table of contents
- ◼二世帯住宅の魅力
- ◼二世帯住宅にリフォームする前に…
- ・① 間取りを選ぶ
- ・② 費用相場とリフォーム内容の把握
- ・③ 税金について知っておく
- ・④ 補助金も忘れずチェック!
- ◼二世帯住宅のよくある失敗例
- ・失敗例① プライバシー
- ・失敗例② 生活音
- ・失敗例③ 家事の分担
- ・失敗例④ 生活費
- ◼よく話し合ってリフォーム計画を!
◼二世帯住宅の魅力
親世帯と子世帯が共に過ごす二世帯住宅での暮らし。家族とはいえ、生活リズムや価値観の異なる人同士が共に暮らすのは、とても大変なことに感じるかもしれません。しかし、二世帯住宅には二世帯住宅の良さがたくさんあります。
介護や子育てのサポート
生活していく上で介護が必要な時、共働きで子育てが大変な時、頼れる家族がいつもそばにいてくれる安心感は大きいものです。誰かに頼れるだけで、悩みを抱え込まなくて済んだり、お互いに支え合おうとしたりしていくこともできます。
お互いの負担を軽くしながら、より良い生活を送ることができることで、暮らしの満足度もアップします。
交流の中で生まれる絆
一つ屋根の下で一緒に暮らしているので、自然と交流が増え、絆も深まっていきます。それぞれの家族の生活を楽しみながら、時々一緒に食事をする、買い出しだけは全てお願いする、など適度な距離感を保つことで、良い関係性を保つことができるでしょう。
近状をこまめに把握することができるので、疎遠になることもありません。
お財布に優しい暮らし
リフォームすることで最初は費用がかかりますが、住み始めてからかかる出費は抑えることができます。食材や調味料などにかかる食費、車の維持費、ガソリン代、水道代など折半することができるので、日々の負担を抑えた上で貯蓄や旅行などの娯楽費に回すことができます。
◼二世帯住宅にリフォームする前に…
二世帯住宅にリフォームする前に、4つのポイントをおさえておきましょう。
① 間取りを選ぶ
二世帯住宅の間取りは大きく3つに分けられます。
⒈完全分離型
ひとつの家の中に、玄関やリビング、トイレなどが2つずつある二世帯住宅を完全分離型といいます。全ての生活スペースが分かれているため、それぞれのプライバシーを守ることができますが、その分リフォーム費用がかかります。
⒉部分共有型
玄関だけ共有、リビングだけ共有、水周りだけ共有、というように、部分的に生活スペースを共有する二世帯住宅を部分共有型といいます。適度な距離感を保ちながらも、生活は分けることができます。
⒊完全共有型
いわゆる同居で、リビングやキッチンなど全てのスペースを共有する二世帯住宅を、完全共有型といいます。リフォーム費用は抑えられますが、距離感やプライバシーなど暮らしやすくするための工夫が必要です。
現在の住まいの広さや予算、理想とするライフスタイルなど、お互いが適度な距離感を保ちながら安心して暮らせるよう、事前に話し合っておきましょう。
② 費用相場とリフォーム内容の把握
どの間取りタイプを選ぶかによってリフォームにかかる費用は異なります。
完全共有型の間取りを選び、車椅子の出入りをしやすくしたりドアを引き戸にしたりするようなバリアフリー改修をする場合、費用は150万円前後をみておくと良いでしょう。部分共有型や完全分離型にリフォームする場合、500〜1,000万円、もしくはそれ以上かかることもあります。お風呂やトイレの数を増やす場合、増築工事だけでなく設備費もかかります。
主なリフォーム費用は、リフォーム実例が参考になるのでぜひご覧ください。
▽リフォーム実例を見てみる▽
https://resum.jp/case/
③ 税金について知っておく
戸建ての二世帯住宅で暮らす場合、条件によっては固定資産税を軽減することができます。
二戸分と認められれば、土地と建物それぞれの固定資産税を軽減することができます。土地の固定資産税の場合、土地の評価額に標準税率をかけて税額を出しますが、その評価額は、住宅が200㎡以内であれば小規模住宅用地として固定資産税の課税標準額を1/6に軽減することができます。
これらの軽減措置を受けるためには、完全分離型の二世帯住宅である必要があります。また、自治体によっては要件が異なるものも多いので、事前に問い合わせて確認しておきましょう。
④ 補助金も忘れずチェック!
二世帯住宅にリフォームする際、リフォーム内容によっては補助金を受け取ることができます。
良質な住宅にするため、子育てをしやすい生活環境を整えるため、今ある住宅の寿命を延ばすためのリフォームとして『長期優良住宅化リフォーム推進事業』というものがあります。これは国がリフォーム費用の一部を負担してくれるもので、
・リフォーム工事前にインスペクションが必要
・維持保全計画とリフォーム計画の履歴の作成
・高齢者対策や劣化対策などの性能基準を満たす
・上記と合わせて三世代同居対応改修工事もしくは子育て世帯向け改修工事も行う
などの要件を満たす必要があります。
要件を満たしているかどうか、確認しながらリフォーム計画を進めていくようにしましょう。
◼二世帯住宅のよくある失敗例
せっかく二世帯住宅にリフォームしたのに、後悔はしたくないですよね。よくある失敗例を参考に、事前に備えておきましょう。
失敗例① プライバシー
二世帯住宅は常に誰かの目に触れながらの暮らしになります。そのため、休日も心が休まらない、時には自分たち家族だけで過ごしたい、などのストレスが溜まりやすくなります。
それぞれの家族だけで過ごす時間をつくる、決めた時間以外は相手の居住スペースには足を運ばない、などの工夫をしておきましょう。
失敗例② 生活音
夜遅くまで働いている人と朝早くから起きている人の生活リズムは異なります。そのため、寝ている時の足音やシャワー音、テレビの音などが気になることも。
生活スタイルが異なるのは仕方がないので、リフォーム時に防音性を上げておくと良いでしょう。
失敗例③ 家事の分担
いつも家にいるから…と親夫婦に家事を任せっきりになったり、移動は全て息子夫婦が手配をしたり、などちょっと任せられるのではなく、任せっきりにされてしまうと誰しも負担に感じるもの。どこまでを頼って、どこまでを自分たちでやるのか、事前に分担内容を決めておきましょう。
失敗例④ 生活費
家事の分担とともに、食費の負担額、ガソリン代の負担額などもトラブルになりがちです。別々にできるのであればお財布は分けるようにして、揉め事のきっかけをつくらないことが大切です。いずれにしろ、どのような負担割合にするのか事前にしっかりと話し合っておきましょう。
◼よく話し合ってリフォーム計画を!
住まいはみんなが快適に暮らすための場所です。お互いが心地よく暮らせるように、事前にしっかりと話し合った上でリフォーム計画を立てていくようにしましょう。
現在の住まいに関するご不満なところ、改善したいところなど、どんな小さなことでもリズムにお聞かせください。私たち女性プランナーがお客様のご希望や今後のライフスタイルを踏まえ、女性目線に立った最適なプランをご提案させていただきます。間取り変更を伴うようなリフォームも、ご予算やライフスタイル・動線に合わせて2~3プランご提案しますので、その中からお選びいただくことができます。
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