リフォーム事例を参考に、水回りのリフォームを検討しよう

キッチンやトイレ、浴室といった水回りは、家の他の箇所に比べて、定期的なメンテナンスが欠かせません。

いずれも衛生的に保ちたい場所なのはもちろん、劣化によるひび割れや詰まりは水漏れなどにもつながり、生活に具体的な支障をきたしてしまうことがあるからです。

キッチンであれば2-3日使用できなくてもなんとかなりますが、トイレや浴室が使用できないととても不便です。

トラブルが起きるまでリフォームをせずにいると、リフォームに必要な工期も伸びてしまい、長期間にわたって使用できなくなる可能性もあります。

そして、トイレや浴槽、システムキッチンなどは常に改良が進められているので、リフォームの際には新しいタイプの導入も検討したいもの。

一時的には費用がかさんでも、長期的に見ると節電や節水できたり、省スペースになって収納を増やせる場合もあります。

リフォームや引っ越しの機会でもないと、なかなか他の家のトイレや水回りをまじまじと見ることはありません。

リフォームといってもどんな部分にどのような改良の余地があるのかわからずに悩んでいる人のためにも、リフォーム事例を中心に水回りのリフォームについて詳しくまとめました。

■キッチンのリフォーム事例と費用相場

間取りを変更しなくても、キッチンとダイニングを仕切っている壁の開口部を広くしたりすることで、開放感があり、明るいキッチンにすることができます。

キッチンのリフォーム時にはIHコンロを取り入れる人が増えています。お手入れが手軽にできるようになったり、見た目がすっきりしたりと、機能的なこと以外にもメリットがたくさんあります。

また、キッチンをリフォームするときには、フローリングや壁紙のリフォームをしておくのがオススメです。

キッチン部分は壁紙などににおいがついていたり、黄ばみが見られたりするので、壁紙やフローリングを変えるだけでも見違えるほど印象が変わることがあります。

壁紙には防火機能や防臭、防水機能など、機能性を備えた壁紙がたくさんあります。お手入れしやすく耐久性に優れた壁紙を選べば、長期的に清潔に保ちやすくなるので、壁紙選びもこだわりを持って。

キッチンのリフォームにかかる費用は、システムキッチンのグレードによって大きく変わります。間取り自体を変更しないリフォームの場合には、100万円程度でがリフォーム価格の相場です。

トイレのリフォームは、トイレごと取り替えるのか、便器のみ取り替えるのか、洗面所や壁紙なども含めてリフォームするのか、など、リフォームの規模によって価格か変わります。

トイレだけの交換であれば30万円程度、その他の部分のリフォームを一緒に行うと、約50万円ほどかかるのがトイレのリフォーム費用の相場です。

たとえば近年主流のタンクレストイレに交換し、その分小さめの収納やカウンターを取り付けるリフォームは、50万円ぐらいが目安です。

その他、収納やカウンターの設置の代わりに、バリアフリー化のための手すりを取り付けるリフォームも増えていますが、これもやはり相場内で収まる程度のリフォームです。

浴槽のリフォームの場合には、浴槽のタイプによってリフォーム費用が変わります。ユニットバスからユニットバスへのリフォームなどは約30万円程度から可能です。

浴槽のリフォーム事例として人気なのは在来工法からユニットバスへのリフォームで、お手入れがしやすくなったり、保温性が優れていたり、というメリットがあります。

この場合のリフォーム相場は約100万円程度になります。また、浴槽だけでなく、トイレ同様に浴室もバリアフリー化の需要が増えています。

手すりの設置だけであれば30万円程度でリフォーム可能ですが、すべりにくい床にしたり、浅めの浴槽にしたりというリフォームを同時に行っておくと、バリアフリー対策としては万全です。

この場合は、50万円から100万円の費用を想定しておきましょう。

浴室やトイレのバリアフリー化は、両親との同居のためにすでに介護が必要な介護者がいる場合と、将来を見据えてのバリアフリー化があります。

すでに介護を必要としている家族がいる場合は介護補助制度で費用負担を軽減することができる場合があり、一度地域の役所やケアワーカーに相談してみてからリフォームを決めることがオススメです。

また、リフォーム会社だけでなく、トイレや浴槽、システムキッチンのメーカーを訪れることで、ショールームで実際のシステムキッチンやトイレ、浴槽を見て、機能性などを確かめることができる場合があります。

リフォームの施工費用も施工会社によってバラつきがあるので、いくつかのリフォーム会社で見積もりを比較したり、キッチンやトイレのメーカーで必要な機能を相談したりしながらリフォームを進めていきましょう。