バリアフリーリフォームの内容と費用とは
日本は超高齢者社会に足を踏み入れている状況で、60歳以上の高齢者は2017年の時点で、全体の3割弱だといわれています。
そのため店舗や住宅でバリアフリー対応をすることは珍しくなくなってきました。
しかしこのリフォームにはどのくらいの費用が発生し、どういった内容の施工があるのでしょうか。
また介護者がその施工を依頼する際に、気を付けるべきポイントやコツを知ることで家族全員が快適に住むことができます。
マンション、戸建てと分けて説明していきます。
■バリアフリーリフォームの具体的な内容とは?
バリアフリーといえば、スロープや手すりをイメージする方が多くいらっしゃっると思いますが、これはあくまでも店舗での施工です。
家族が生活する住宅ではどのような施工が必要なのでしょうか。
多くおこなわれている施工としては手すりやトイレ、浴室に玄関のバリアフリー施工をおこなっております。
中には住宅全体の段差をなくし車いすでも負担なく移動ができるようにしております。
戸建てのリフォームに関しては、足元を明るくして転倒防止をするといった施工もあります。
マンションに関しては大部分を改築することが難しいので、冒頭で申したメニューが一般的です。
これらの施工を行うことで高齢者はもちろんのこと、ハンディキャップを持っている方も安心して生活ができるといえます。
企業によっては承ることのできないメニューもあるので、事前確認は必須だといえるでしょう。
■バリアフリーリフォームをする際に抑えるべきポイントは?
単にバリアフリーを行うといっても、介護者からするとどういった部分に重きを置けばよいのかわからないこともあります。
実際に要介護者に聞いた、リフォームをする際に抑えていて欲しいポイントを掲載していきたいと思います。
大前提として「快適に暮らせる」ということがメインになるので、一気にリフォームを行うよりも少しずつ様子を見ながら施工をしていくとリスク回避ができるといえます。
そのためできる限り余裕をもって行っていくことが重要です。
細かなポイントとしては要介護者が日常生活を同じ階層で過ごせることや、寒い地域ではヒートショック現象という急激な温度差によって身体に悪い影響を与えてしまうことがあります。
そのため、住宅の中だけではなく環境や土地柄までしっかりと見据えていく必要があります。これらを抑えていけば大きなリスクをかぶることはありません。
■バリアフリーリフォームの費用はどのくらい?
リフォーム施工をする際に重要なのは、やはり費用です。
企業によっても大きく異なるので、複数の企業から見積もりをもらうことでその地域の相場を確認することができます。
また一般的な相場としてはマンションだと100~200万円程度、戸建ての場合は400~500万円程度だといわれています。
とはいっても、この相場は全体的なリフォームをした場合の費用ですので、個別リフォームの場合は自由にカスタムできます。
手すりの設置・施工は10万円程度、トイレは10~20万円、浴室・玄関のバリアフリー対策は20~30万円程度の場合があります。
またリフォーム業者によってはシミュレーションツールを設けているところもありますので、ネットから簡単に見積もりを作成することができます。
家族に何が必要なのかを見極めた上で、施工依頼をしてみてください。
■まとめ
バリアフリーリフォームで知ってほしいことはなんといっても、介護者と要介護者がしっかりと話し合い、必要なものを確認しあうことです。
このズレがあればどんなに設備を整えても、すれ違いが生じてしまいます。
もちろん費用や施工内容も重要ですが、お互いが必要なものを理解し、その上で一緒に生活をするための基盤をリフォーム企業へ依頼していただければと思います。
またマンション・戸建てによって施工できるメニューが異なるので注意が必要です。