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2016.05.25
● オリンピックエンブレムの持つ機能性・・・☆
皆さまこんにちは!リフォームのリズム(RESUM)のトダです!!
東京オリンピックのエンブレムようやく決まりましたね
製作者の方の名字も話題になりましたが、私はやはり、
新たな形に組みかえられた市松模様が印象的でした。
というのも、以前、RESUM内田のコラムにもあったとおり、意匠性ある
和の伝統文様は 時代を超えた新しさを感じさせてくれることが多々ありますが、
今回のエンブレムに市松模様が用いられた、ということ自体
これまでのオリンピックエンブレムにはない斬新さだと思ったからです。
その単色の紺の渋みは、古くから馴染みのある模様なので、
もしかしたら日本人にとっては見慣れ過ぎて平凡さを感じるかもしれませんが、
エンブレムとしてシンボル化されているという点で新鮮ですし、
時代を超えて根付く日本の粋文化をも感じさせてくれているように思います。
市松模様は、古代からなる模様のひとつ「石畳文様」を、
江戸時代の歌舞伎役者である佐野川市松がその袴に用い大変好評を博したことから、
以後、市松模様と呼ばれるようになったとか。
デザインとはそもそも、その事象や事柄を象徴するために余分なものをそぎ落とした
シンプルな形態のことだと思っていましたが、
かつてApple創始者であるスティーブ・ジョブズ氏は、
Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.
(デザインとは単にどう見えるか、感じるか、ではなく、どう機能するかだ。)
と述べているように、
デザインとは、なにかしら意図された行動をとってもらうための
設計作業でもあるわけですね。
今回のエンブレムは、古くからの文様を用いることで、
日本らしさと同時に、その形態から「つながり」、「多様性と調和」、そして
その構成方法からは「公平・平等性」をも表現しているそうな。
オリンピックという全世界的なスポーツの祭典にふさわしい
望ましい心のあるべき方向性を 今回のエンブレムは指し示すと同時に、
見る人にそこはかとなく、そう感じさせ行動をとらせてくれると良いなと思います。
2020年のオリンピックまで、あと4年。
これからどんな世界が展開していくのか、楽しみに過ごしましょう~♪