スタッフブログ
2020.07.21
● いまこそ見直されるべき、昔ながらの日本家屋仕様
皆さん こんにちは!RESUM(リズム)のT田です^^
緊急事態宣言が解除され、コロナウィルスもこのまま減少していけばいいな~
とほのかに期待していたものの、思うようにはいかないものですね…><
思い通りに行動できないストレスを抱えながらの日々が続きますし、暑さも厳しくなりつつありますが、皆さま元気にお過ごしでしょうか?
さてRESUM(リズム)でも、ここ最近はコロナと共存しつつのリフォーム相談が増えているようですが、「家」について考えてみると、改めて日本家屋の素晴らしさを感じてしまう今日この頃。
たとえば、
・大きな軒や庇:雨や直射日光の直撃を避け、木造の家が傷むのを防ぐ役割を果たすと同時に、外界からの視線を遮り、冬暖かく、夏涼しく過ごすため工夫された仕様となっている
・縁側:冬暖かく、夏涼しく過ごすため工夫された空間であり、かつ、来客時には他人を家に入れずして接客応対のできるコミュニケーションの場としての役割も果たす
・引き戸(雨戸や障子):外部からの視線を遮りつつ、外部の空気やあかりを採りいれられる仕様になっている
...このように、日本家屋には「雨風から家屋を守りプライバシーを守りつつも、自然光を採りいれ、家に居ながらにして外の空気を感じられるように造られている」、という特徴があります。
特に引き戸(障子)の果たす役割は秀逸だなと昔から感じており、日本家屋においては、襖障子を取り払ってしまえば「大きな一間」となり、冠婚葬祭のあらゆる場面で大人数を収容する事が可能になりますし、逆に大きな空間を襖障子で仕切る事で、様々な役割を持つ「小空間」にも出来てしまうんですよね!
つまり、1つの部屋を「居間」や「寝室」、「ダイニング」としても使えてしまう、という事です^^
幼い頃に初めて訪れた親戚の家で、こうした「間」仕切りの使い方に衝撃を受けたのを、今でも覚えていますもん。
このように「使い方を柔軟に変えられる空間」と、たたんでしまう事の出来る布団、といった移動できる家具のおかげで、小さな家でも家族が快適に暮らせるようになる、という事ですね
さて、この「小さな家でも家族が快適に過ごせる」というフレーズ、最近よく耳にしませんか???
そう!コロナ禍により
家で「仕事の出来るスペース」が欲しい
家で「勉強するためのスペース」が欲しい
家で「運動の出来るスペース」が欲しい
家で「遊ぶスペース」が欲しい
家で「病人を隔離するスペース」が欲しい
家で「アウトドア気分を味わいたい」
と、様々な「家に居ながらにして」求められる「空間の役割」がある中で、その多くを西洋建築が占める現代家屋の「部屋」においては、その役割があまりに「決まり過ぎて」しまっていて、求められる役割を果たすに、あまりに応用が利かなさすぎるのではないか?と思います。
そこで改めて、日本建築の良さを現代の家に採りいれてはどうでしょうか?!と思ったりするわけです。
是非空間を仕切るのが上手な襖障子を!…と言いたいところなんですが、現代風の内装に合わせ襖障子と同様の役割を果たす「可動間仕切り」なんかもいいかもしれませんね。
また、いま気軽に家の中に「よその人」を入れるのがためらわれる方も多いと思いますが、
昔ながらの縁側、いまで言う「サンルーム」や「ウッドデッキテラス」といったところを採りいれてみるのも一案かもしれません♪
こうした「複数の役割を果たせる空間」を新たに我が家に設ける事で、日常と違う雰囲気の中で仕事や勉強に勤しんだり、食事や遊び、趣味や運動を楽しんだり、接客応対したり…と「いまを快適に過ごす」事がより可能になる、という事ですね。
もちろん広さに余裕のある限りにおいては、という条件はあるものの、まさに「いまの時代に求められている」機能が、古くからの日本家屋にはもともと備わっていたという驚きと、その柔軟性に、改めて敬意を表したくなってしまいます^^
そして、昔ながらの住まい(日本家屋)は、「家族が互いの息遣いを感じながら」日常を過ごしていたのだなと改めて感じます。
核家族化が進み、その関係性も希薄になりがちな現代において、家の機能や仕様を見直すことが、改めて家族のきずなや関係性を、より良い方向に再構築させる可能性をも、はらんでいるかもしれません。
そう考えると、苦難の時期の中とはいえ、前向きに、少しでも環境を快適にしようとする事は、決して無駄にはならない、という事ですよね♪
暑い日が続きますが、皆様が心穏やかに健やかに、そしてできるだけ快適に
お過ごしになられますように
ではまた〜\(^o^)/