スタッフコラム
2016.11.14
● 紅葉の赤や黄 なぜキレイと感じるのか?
こんにちは!リフォームのリズム(RESUM)のトダです!!
先日はわたくし事で骨盤矯正のお話をしましたが、今回は季節がら紅葉について少し。
皆さんは「紅葉狩り」ってなさいますか?
(注:本当にモミジを採ることではないですよ~念のため笑)
鮮やかな赤や黄に彩られた木々や山々を眺めるのは、日本ならではの季節の移ろいを五感で感じられる、とても優雅な時間の過ごし方のひとつですね。
(京都に住む知人の話では、今年は少し紅葉が早いらしく、既に少し色づき始めているそうですよ^^)
色彩を学ぶ身としては、
赤:暖色・膨張色・進出色
黄:暖色・膨張色・進出色・色の中で最も彩度が高い(≒目立つ)
という色の性質とともに、
赤:活力や温かさを感じさせる、アドレナリンを分泌させる、時間経過を早く感じさせる
黄:注意をうながす、気分を明るくさせる、
という心理効果を思い浮かべるものの、紅葉を愛でている際の心理と、この色の心理効果の間には、やや乖離した印象を持ってしまいます。
というのも私の場合、圧倒されるほど紅葉し赤々とした山々を見て「スゴイ!」と思うことはあっても、「あたたかな」気持ちになったり、「気分が明るく」なるような昂揚感を持つことって、あまりないように思うのです・・・。(←私だけだったらごめんなさい><)
そんなわけで、もう少し掘り下げて考えてみると・・・
赤には植物が熟すイメージがあるようなので、「熟す」≒間もなく枯れゆく・・・。
黄色≒緑の葉が枯れていく際の色・・・。
・・・という感じに、赤と黄に山々や木々が彩られることは、終わり際の線香花火よろしく、散り際にひときわ赤く大きく萌えているように思わせられるのではないでしょうか?
なので、その赤々とした姿からは、「青々とした緑が枯れゆく際の、散り際の美」のような感覚を人々に感じさせているように思えます。
その刹那の美に惹かれ、人は紅葉を愛でに足を運ぶのかもしれません。
これは、春に桜を愛でるのにも共通した心理のように思います。
「その瞬間」にしか見られない「儚さ」を愛でる習性は、日本が古来より四季の移ろいと共に生活しているからこそ、「もう二度と同じ瞬間は来ない」と強く認識させられるからこそ、生まれているのではないかと思うのです。
四季の移ろいを感じられる国で その移ろいを愛でる「心のゆとり」を持てることが いかに幸せなことであるかを噛みしめつつ、この秋は紅葉を愛でに出かけませんか?
遠出をせずとも、きっと皆さまの近くにも「儚くも美しい」紅葉(ちっちゃな秋?!)が、見つけられると思います^^