スタッフブログ
2014.11.12
● 妻へ最後のプレゼント ~私が出会った素敵なご夫婦~
こんにちは、マネージャーの清水です。
LIXILのCMで 『リフォームを贈ろう』 がオンエアーされていますが、
私が以前携わったお客様で、素敵で切ないご夫婦のお話を綴ります。
築40年位の平屋にお住まいのご夫婦が、以前私の勤めていたリフォーム館にご来店されて 『キッチンリフォーム』をご希望されました。
ご主人 : 65歳 60歳定年後の趣味は、庭のお手入れとキッチンプラン作成
奥 様 : 62歳 専業主婦歴40年で、趣味はお料理
ご主人は定年までの約20年間単身赴任で、その間は奥様が家を守っていた家庭。
定年まで家の事はほったらかしであったご主人は、定年後5年計画で奥様に贈るための
キッチンリフォームを計画され、いよいよ実行のタイミングで私と出会いました。
上記の経緯(いきさつ)を細かく聞き、手書き図面を渡され、素人ながらミリ単位でキッチン
の寸法が入ったそれは、感動ものでした。
私なりに『ここは少し手直しした方が?』と思う部位もありましたが、収まらない部分
以外はご主人のプランを尊重し、着工する事に致しました。
練りに練ったプランと、綿密な打ち合わせで120%のキッチンが完成し、
ご夫婦共に大変喜ばれ、
『やっぱりリフォームは良い仕事』と、明日への活力を漲らせ、ご主人に満面の笑顔で
『それでは明後日、集金に伺います』・・・
明後日、集金に伺うと・・・
・・・『お通夜の準備?』
実は、ご主人余命半年の宣告をされており、ご夫婦納得尽くで、リフォームに取掛った次第。
工事完了時には余命幾何もなかったご主人。
工事中にそんな素振りは一切見せず、じっと工事を見守り続けていました。
突然の事で、動揺していた私に奥様から言われた言葉は、
『主人から頂いた最初で最後のとても素敵なプレゼントを作って頂き、本当に有難うございました。』でした。
本当に素敵なご夫婦。
我が家も10数年後はこんな素敵な夫婦に ・・・
・・・絶対ムリか・・・。
あたたかな目で、家も家族を見守ってるよ
リフォームのリズム