ブロック塀にフェンスを後付けすると強度は大丈夫?|費用や注意点なども解説

ブロック塀は外構の中でも重要な役割を担う構造物です。

そのため、「目隠しのためにフェンスを後付けしたい」「防犯性を高めたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、ブロック塀へのフェンスの後付けは、単に設置すればよいというものではなく、固定方法や塀自体の状態によって強度に不安が生じるケースもあります。

また、DIYで対応するか、業者に依頼するかによって安全性や費用も大きく変わるため、事前に判断基準を整理しておくことが重要です。

そこで本記事では、ブロック塀にフェンスを後付けした場合の強度の考え方や施工方法ごとの違い、費用相場や注意点についてわかりやすく解説します。

後悔しやすいポイントや安全に設置するためのコツも紹介しますので、フェンス設置を検討している方はぜひ参考にしてください。

コラムのポイント

  • ・フェンスの強度は「固定方法」と「ブロック塀の状態」によって大きく変わります
  • ・簡易的な後付けは手軽ですが、強風時にフェンスの破損や脱落が起こるリスクがあります
  • ・費用相場は工事内容によって幅があります
  • ・安全性を重視する場合は、施工会社への依頼が安心です

ブロック塀に後付けするフェンスの設置方法別の強度

ブロック塀に後付けするフェンスの設置方法別の強度

ブロック塀にフェンスを後付けする方法は複数あり、それぞれ強度や安全性に違いがあります。

ここでは設置方法別の強度を解説します。

ホームセンターで購入したフェンスを後付けする場合の強度

ホームセンターで購入できるフェンスは、手軽に設置できる反面、モルタル固定に比べて強度はやや低めになる傾向があります。

とくに、ブロック塀を挟み込んで柱を固定するタイプは、穴あけやモルタル固定が不要でDIYでも比較的スムーズに取り付けられる一方、安定性は低いです。

固定が甘い状態や風の強い環境では、フェンスが揺れたり、最悪の場合は外れてしまうリスクも考えられます。

そのため、強度や耐久性を優先する場合には慎重に検討することが大切です。

メーカー製品を自分で後付けする場合の強度

メーカー製のフェンスを自分で後付けする場合は、適切に施工できれば高い強度を確保できます。

このタイプは、ブロック塀に穴をあけて柱を差し込み、モルタルでしっかり固定する構造が一般的です。

簡易的な挟み込みタイプと比べて固定力が高く、風や外力に対しても安定しやすい点が特徴です。

また、パネル自体は完成品であることが多いため、施工の主なポイントは柱の固定精度に集約されます。

ブロックへの設置が正しく施工できれば一定の強度は確保可能ですが、施工精度に大きく左右されるため注意が必要です。

また、設置場所の風の強さや周囲の環境に応じて、適切な耐風圧性能を持つ製品を選ぶことが重要です。

製品選定を誤ると、柱は問題なくてもパネル部分があおられて破損するリスクがあるため注意してください。

DIYでブロックを積み上げてフェンスを後付けする場合の強度

既存のブロック塀の上にさらにブロックを積み上げる方法は、一体感のある仕上がりになる一方で、強度面では大きなリスクがあります。

同じブロックを使用すれば見た目は自然に高さを出せますが、既存の基礎が追加の重量に耐えられるとは限りません。

基礎の設計は既存の高さを前提としているため、積み増しによって想定外の負荷がかかる可能性があります。

場合によっては基礎の補強が必要となりますが、こうした対応は専門的な知識と施工が求められるため、DIYで行うのは現実的ではありません。

とくに問題となるのは、後から積み増ししたブロック部分です。

内部の鉄筋を既存部分と適切に一体化できないため、構造的に継ぎ目が弱くなり、地震や強風の際に倒壊する危険性が高まります。

安全性を確保するためには、ブロックを積み足して高さを出すのではなく、既存のブロック塀にフェンスを設置して高さを補う方法が適しています。

また、ブロック塀は高さや構造に関する基準が建築基準法で定められているため、安易なDIY施工は避けるべきです。

基準を満たさない場合は違法と判断される可能性があるだけでなく、災害時に倒壊して人が下敷きになるなど、人命に関わる重大な事故につながるおそれがあります。

▶︎ 参考コラム:耐震リフォームで暮らしを守る|工事内容 や費用相場・注意点を解説

施工会社に依頼してフェンスを後付けする場合の強度

施工会社に依頼してフェンスを後付けする場合は、他の方法と比較すると高い安全性と強度が期待できます。

専門業者は、既存のブロック塀の状態や基礎の強度を事前に確認したうえで、最適な施工方法を選定します。

必要に応じて補強工事や基礎の追加も行うため、DIYでは難しいレベルでの安全対策が可能です。

フェンスは固定が不十分だと強風で破損・飛散する恐れがあり、場合によってはブロック塀ごと倒壊するリスクもあります。

そのため、強度を重視する場合は専門業者への依頼が最も確実な選択です。

ブロック塀にフェンスを後付けする際の費用相場

ブロック塀にフェンスを後付けする際の費用相場

ブロック塀にフェンスを後付けする際の費用は、施工方法や使用する素材、既存塀の状態によって大きく変わるため、あらかじめ相場感を把握しておくことが大切です。

ここでは、ブロック塀にフェンスを後付けする際の費用相場を解説します。

なお、ここで紹介する費用はあくまで目安であり、現地の状況や施工条件によって大きく前後する可能性があります。

正確な金額を知るためには、施工会社に現地調査を依頼し、見積もりを確認することが重要です。

すでにあるブロック塀に後付けする際の費用相場

すでにあるブロック塀にフェンスを後付けする場合は、フェンス本体と施工の費用がかかります。

それぞれの費用相場は以下のとおりです。

  • フェンス本体の価格:1mあたり5,000円〜30,000円程度
  • 施工費用:1mあたり3,000円〜8,000円程度

また、ブロック塀にひび割れや強度不足が確認された場合には、補強工事や一部改修が必要となり、追加費用が発生する可能性があります。

新しくブロック塀を設置して取り付ける場合の費用相場

ブロック塀とフェンスを新たに設置する場合は、基礎工事から行う必要があるため、後付けよりも費用は高くなる傾向があります。

費用の目安としては、フェンス代とは別に施工費として1mあたり15,000円〜25,000円程度が必要です。

また、地盤の状態が悪い場合など、追加で工事が必要な場合はさらに費用がかかることもあります。

この方法は初期費用こそかかるものの、構造面から計画的に設計できるため、強度や安全性を確保しやすい点が大きなメリットです。

また、ブロック塀とフェンスのデザインを一体で考えられるため、仕上がりの統一感も出しやすくなります。

古いブロック塀を解体した後に取り付ける場合の費用相場

老朽化したブロック塀を撤去し、新たにフェンスを設置する場合は、解体費用が加わるため全体のコストは高くなります。

解体および処分にかかる費用は、1mあたり25,000円〜40,000円程度が目安です。

これにフェンスの新設費用が加わるため、トータルでは1mあたり40,000円〜65,000円程度になるケースが一般的です。

ただし、古いブロック塀をそのまま使用するよりも、安全性を大きく向上させられる点は大きなメリットといえます。

また、解体によってスペースの使い方を見直せるため、採光や通風の改善が行える点も魅力です。

ブロック塀にフェンスを後付けする際の注意点

ブロック塀にフェンスを後付けする際の注意点

ブロック塀にフェンスを後付けする際は、見た目や使い勝手だけでなく、安全性や法規面にも注意が必要です。

ここでは、ブロック塀にフェンスを後付けする際の注意点を解説します。

ブロック塀自体の高さは建築基準法で決められている

ブロック塀の高さは、建築基準法および関連する施行令によって一定の基準が定められています。

具体的には、建築基準法施行令第62条の8において、高さは原則として2.2m以下とされています。

また、鉄筋などの補強がないブロック塀については、一般的に高さ1.2m程度までが安全とされる目安です。

補強の有無によって安全性が大きく変わるため、単に高さだけでなく構造全体を確認することが重要です。

▶ 参考:建築基準法施行令

ブロック塀にフェンスを後付けする場合は2.2mが目安

ブロック塀にフェンスを後付けする場合は、ブロック塀だけでなくフェンス部分も含めて高さを2.2m以内に収めることが必要です。

建築基準法ではブロック塀とフェンスの合計高さに関する明確な条文はありません。

ただし、安全性の観点から、多くの自治体や現場では合計高さ2.2m以内での運用が一般的です。

実際に、横浜市が案内している安全点検チェックポイントでも、「塀の高さは地盤から2.2m以下か」を確認項目として示しており、高さ制限を重視した運用が行われています。

このように法的な明文化はないものの、自治体の指導や安全基準として合計2.2m以内を意識することが重要です。

ブロック塀にフェンスを設置する際は、全体の高さバランスを踏まえた計画が欠かせません。

▶ 参考:ブロック塀等に関するお知らせ>ブロック塀の点検のチェックポイント

古いブロック塀や薄いブロック塀への後付けは倒壊リスクあり

古いブロック塀や厚みが不足している塀にフェンスを後付けすると、倒壊リスクが高まるため注意が必要です。

経年劣化によって内部の鉄筋が腐食していたり、ひび割れが生じている場合、見た目以上に強度が低下していることがあります。

その状態でフェンスを設置すると、風の影響を受けやすくなり、塀全体に大きな負荷がかかります。

また、ブロックの厚みが十分でない場合も同様に、フェンスの重さや風圧に耐えきれず、破損や倒壊につながる可能性が高いです。

古いブロック塀の場合は建築基準法の規定を満たしていない場合もあるため、安易にフェンスを後付けするのは避けるべきです。

既存塀の状態に不安がある場合は、事前に専門業者へ確認を依頼することが最も安心できる選択肢となります。

また、ブロックのみならず、家自体が古い場合はこの機会にフルリフォームを検討するのもおすすめです。

費用をかけずにフルリフォームを行う方法は、次の記事でも解説しています。

▶︎ 参考コラム:一戸建てのフルリフォームは500万円でできる?事例や費用バランスをとるポイント4つ

ブロック塀にフェンス後付けした際のよくある後悔

ブロック塀にフェンス後付けした際のよくある後悔

ブロック塀にフェンスを後付けする際は、事前にありがちな失敗例を知っておくことで、施工後のトラブルや不満を防ぎやすくなります。

ここでは、後悔する事例をご紹介します。

共有ブロックに設置してしまった

共有ブロックに無断でフェンスを設置してしまい、隣家とのトラブルに発展したと後悔するケースがあります。

ブロック塀が隣地との共有物である場合、片側だけの所有物ではないため、事前の合意なしに工事を行うことはできません。

見た目では自分の敷地内にあるように見えても、実際には境界上に設置されているケースも多いです。

とくに中古住宅や分譲地では、所有区分が曖昧なまま工事を進めてしまい、「勝手に設置された」として撤去を求められるなどのトラブルにつながることがあります。

このような後悔を防ぐためには、境界杭の位置を確認し、ブロック塀の所有区分を事前に把握しておくことが重要です。

共有物である場合は、必ず隣家と話し合い、合意を得たうえで施工を進める必要があります。

光が入りにくくなってしまった

目隠しフェンスを後付けしたことで、想定よりも室内や庭が暗くなり後悔するケースがあります。

背の高いフェンスはプライバシー性が高い一方で、日差しを大きく遮ってしまいます。

その結果、リビングや庭に十分な採光が確保できなくなり室内が暗く感じたり、植物の育成に悪影響を及ぼしたりするケースも珍しくありません。

また、隣家との境界にフェンスを設置する場合は、自分の敷地では問題なくても、隣家の日当たりを損なってしまい、トラブルに発展するケースもあります。

こうした後悔を防ぐためには、完全に光を遮るタイプではなく、採光性のあるパネルやスリット入りのフェンスを選ぶのが有効です。

同じシリーズでも一部をポリカーボネート仕様にするなど、光を取り入れる工夫をすることで暗さを軽減できます。

圧迫感が出てしまった

フェンスを設置したことで、想定以上に圧迫感が出てしまい後悔するケースがあります。

背の高い目隠しフェンスは実際に設置してみると、壁のように感じられやすく、自分の敷地でも閉塞感が生まれることがあります。

庭やリビングからの見え方によっては、空間が狭く感じられる原因になる点に注意が必要です。

また、自宅から見た場合に問題がなくても、隣家側から見ると圧迫感はより強く感じられることがあります。

視界が遮られることで不満につながり、クレームやトラブルに発展するケースも考えられます。

圧迫感は数値で判断しにくいため、設置前に隣家へ一声かけておくことが有効です。

事前に相談することで、デザインや高さの調整といった対応がしやすくなります。

さらに、木目調や採光パネル、スリット入りのフェンスなどを選ぶことで、視覚的な重さを軽減することも可能です。

完全に遮るのではなく、適度に抜け感を持たせることが圧迫感対策のポイントです。

ブロック塀にフェンスの後付けはリフォーム会社に依頼するのがおすすめ

ブロック塀にフェンスの後付けはリフォーム会社に依頼するのがおすすめ

ブロック塀にフェンスを後付けする場合は、以下の観点からリフォーム会社への依頼がおすすめです。

  • 強度の心配がなくなる
  • 共有ブロックかどうかを調査してくれる
  • 隣家の採光や圧迫感なども考慮しながら最適なフェンスを設置してくれる

専門業者に依頼すれば、ブロック塀の状態や基礎の強度を確認したうえで施工方法を選定してくれます。

安全性を確保しながら設置できるため、DIYに比べて安心感が大きい点がメリットです。

また、境界の確認や近隣への配慮も含めて対応してくれるため、施工後のトラブルを防ぎやすくなります。

見た目や使い勝手だけでなく、周囲との関係性まで踏まえた提案が受けられる点も大きな魅力です。

さらに、外壁や外構工事などもセットで行うことで、気になる外回りをお得にリフォームできる可能性もあります。

▶︎ 参考コラム:外構リフォームでできること7選|費用相場と実例まとめ

ブロック塀の建て替えおよびフェンス設置の施工事例

ブロック塀の建て替えおよびフェンス設置の施工事例

ブロック塀の建て替えおよびフェンス設置の施工事例

こちらは、日東エネルギーが手がけたブロック塀の建て替えとフェンス設置の施工事例です。

本事例では、10段積みのブロック塀を撤去し、横ルーバータイプのアルミフェンスへと変更しています。

従来の重厚な印象から、軽やかで洗練された外観へと一新されている点が特徴です。

また、アプローチ部分にフェンスと門扉を新設したことで、玄関前から庭への侵入を防ぎ、防犯性と安全性が向上しています。

動線の見直しも含めた施工により、日常の使い勝手も改善されています。

施工にあたっては、隣接する駐車場の管理会社との調整が必要となるなど、周囲との連携も重要なポイントとなりました。

こうした事前調整を行うことで、トラブルを防ぎながら工事を進められています。

ブロック塀を安全性の高い構造へと見直したことで、自宅側だけでなく駐車場側の倒壊リスクも低減され、双方にとってメリットのある施工となりました。

このようにリフォーム会社による施工では、外観や機能性の向上に加え、安全性や周辺環境への配慮まで含めた提案を受けられる点が大きなメリットです。

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まとめ|ブロック塀へのフェンス後付けは強度が命

ブロック塀にフェンスを後付けする際は、見た目や費用だけでなく、強度を最優先に考えることが重要です。

設置方法によって強度は大きく変わり、簡易的なDIYは手軽な反面、風や地震に対するリスクが高まる可能性があります。

一方で、モルタル固定や施工会社による設置であれば、より安定した強度を確保しやすくなります。

また、ブロック塀自体の状態や高さ、厚みも安全性に大きく影響するため、確認が欠かせません。

古い塀や強度不足が疑われる場合は、無理に後付けするのではなく、補強や建て替えも視野に入れることが大切です。

安全性を確保したうえで適切な方法を選ぶことが、後悔しないフェンス設置につながります。

リズムは、足立区・ふじみ野、松戸、太田、稲毛、戸田エリアを中心に、ブロック塀やフェンス設置を含む、さまざまなタイプのリフォーム相談を行っております。

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監修者情報

日東エネルギーのリフォーム・リノベーション

日東エネルギー株式会社

私たちはRESUMブランドのもと、多くのお客様に満足いただける、更には「感動」いただけるリフォーム・リノベーションを目指しています。

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保有資格2級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 2級建築施工管理技士 / 福祉住環境コーディネーター / インテリアコーディネーター / 増改築相談員 / 第二種電気工事士 / 給水装置工事主任技術者

建設業許可番号国土交通大臣 許可(特-2)第25345号