「実家リノベーション」をして住むメリット・デメリット|施工事例とフルリノベーションの費用相場
実家リノベーションによって、思い出のある家を活かし快適に暮らしたいと考える方は多いのではないでしょうか。しかし、建物自体の老朽化ゆえに予期せぬ費用が発生するなど課題もあります。
そこで今回は、実家リノベーションのメリット・デメリットに加え、フルリノベーション施工事例や費用相場についても詳しく解説します。
これから実家を譲り受ける予定のある方はもちろん、古い家を大規模改修する可能性がある方にも役立つ記事ですので、ぜひ最後までごらんください。
コラムのポイント
・実家リノベーションは、家族の思い出を継承した住まいを実現します。
・ただし、間取り変更に制限があったり、追加費用が発生したりと課題もあります。
・実家のリノベーションをする際には、劣化対策を十分に行いましょう。
・フルリノベーションの施工事例と、費用相場を参考になさってください。
Contents
◼ 実家リノベーションのメリット
実家のリノベーションは、家族の思い出や愛着を大切にしながら、快適な住まいへと生まれ変わらせる方法です。一般的には、住み替えや建て替えよりもコストを抑えられる場合も多く、補助金や税制優遇を活用できる可能性もあります。
この章では、実家リノベーションのメリットを3つご紹介します。
新たな機能を備えた快適な住環境
老朽化した実家をリノベーションすることで、快適で省エネ効果の高い最新設備や間取りを取り入れた家になります。住宅の状態にもよりますが、下記のような機能性を備えることも可能です。
- ◼ 床暖房など温度管理しやすい機能
- ◼ バリアフリー設計
- ◼ 省エネ性能の高い断熱材の使用 など
家族のライフスタイルに合わせた機能を備えることで、長く住み続けられる安心で快適な住まいに生まれ変わります。
家族の思い出を継承しやすい
実家リノベーションによって、家族の思い出や歴史を引き継ぎながら、現代の暮らしに合った空間を作れます。
愛着ある家の意匠や素材を活かして、温かみのある空間が実現するのも魅力です。
補助金や税制優遇の活用
実家リノベーションの場合、耐震補強や省エネ改修を行うための補助金や税制優遇制度が適用される可能性があります。
新築に比べて経済的に少ない負担で一新された住まいが実現する場合もあるため、実績豊富な施工業者に相談するのがおすすめです。
こちらの記事では、補助金や税金を含む二世帯住宅リフォームの費用について解説しています。
合わせて、参考になさってください。
▶︎参考コラム:二世帯住宅リフォームにかかるお金の話|費用相場・使える補助金・税金の基礎知識|足立区のリフォーム・リノベーション
◼ 実家リノベーションのデメリット
メリットの多い実家のリノベーションですが、下記のように費用面や設計面など事前に確認しておきたいデメリットもあります。
追加費用がかかる可能性
実家リノベーションは、築年数が古い建物が想定されるため、予想していない劣化が見つかり、修繕が必要になる可能性があります。
特に配管や電気系統など表面上は見えない劣化は、専門業者による確認が必要です。
親の意向との調整が必要
実家リノベーションの際には、親世代の意向を確認し慎重に進めることが重要なポイントです。特に、親世代が住み慣れた家に愛着や思い入れが強い場合、実家ならではのデザインや間取りなどをそのまま生かしたいと希望されるケースもあります。
子世代は、現代的なデザインや設備を希望される場合、意見が食い違うこともあるため、双方が納得できるよう十分に話し合いの時間を持ちましょう。
間取りなどの制限
築年数の古い建物の場合、特有の間取りや構造によって、希望通りにリノベーションできない場合があります。
例えば、下記のようなケースが挙げられます。
- ◼ 昔ながらの和室で構成された家は、オープンなLDKを実現したくても、柱や梁の位置が障害になる場合がある。
- ◼ 耐震性や断熱性が不十分な家は、大規模改修が必要となり間取り変更が制限されるケースがある。
- ◼ 上記のような追加費用により、思い描いたデザインを実現するためのコスト面が折り合わない可能性がある。
こちらの記事では、間取り変更を含む、戸建てのフルリフォーム施工事例や費用について解説しています。合わせて、参考になさってください。
▶︎参考コラム:戸建てのフルリフォームは500万円でできる?事例や費用バランスをとるポイント4つ
◼ 実家リノベーションの参考になる施工事例と費用相場
ここからは、実家リノベーションやフルリノベーション施工事例と、その費用目安をご紹介します。
収納スペースを充実させた施工事例|費用1200万円
●お客様:A様邸
●住所:東京都大田区
●建物種類:戸建て
●リフォーム箇所:リビング、キッチン、玄関・ホール
●費用:1200万円
リビング・キッチン・玄関・間取り変更を含むフルリフォーム施工事例です。「玄関横のシューズクローク」「キッチン横の壁面収納」など大容量の収納を備え、居室を広々使えるよう工夫しました。
実家リノベーション施工事例|費用1500万円
●お客様:U様邸
●住所:東京都練馬区
●建物種類:マンション
●リフォーム箇所:フルリノベーション(スケルトンリフォーム)
●費用:1500万円
実家マンションを譲り受け、フルリノベーションされた施工事例です。スケルトンリフォームで開放感のあるオープンな空間を生み出し、キッチンなどの水回りにも新たな設備を整え、快適な空間へと生まれ変わりました。
こちらの記事では、マンションでフルリフォームをする際の注意点や施工事例を解説しています。
合わせて、参考になさってください。
▶︎参考コラム:マンションフルリフォームを成功させるための事前チェックポイント・注意点と間取り変更の施工事例
二世帯住宅リノベーション施工事例|費用1785万円
●お客様:O様邸
●住所:埼玉県川口市
●建物種類:戸建て
●リフォーム箇所:フルリフォーム
●費用:1785万円
二世帯住宅のフルリフォーム施工事例です。2箇所の玄関でプライベート感を守りつつ、室内はひとつの空間としてつながりを感じられる間取りを採用しました。キッチンは、家族のコミュニケーションが取りやすいオープンタイプを採用しました。
上記のほかにも、リズムではさまざまな施工事例をご紹介しています。
こちらもぜひ、ごらんください。
▶︎この事例をもっとみてみる
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◼ 間取り変更を含むリノベーションの費用目安
一般的に、間取り変更を含むリノベーションの費用目安は、約300万円以上です。ただし、価格は建物の状態や工事内容、リフォームの規模、地域などによって変動します。
最後にこの章では、実家リノベーションと建て替え費用目安をご紹介します。
実家リノベーション費用の目安
間取り変更を含む、リノベーションの費用目安は下記の通りです。
【箇所別】リノベーション費用 |
⦁ リビングの改修:200-400万円 ⦁ 壁付キッチンから大面型システムキッチンの交換:75-200万円 ⦁ 伝統的な和室からバリアフリー洋室への改装:70-300万円 ⦁ 躯体以外の部分を全面リフォーム:500-2500万円 |
より詳しく知りたい方は、予算を伝えたうえで見積もりを依頼し正確な費用を確認しましょう。フルリフォームの費用相場については、下記でも詳しく解説しています。ぜひ参考になさってください。
▶︎参考コラム:一戸建てフルリフォームの費用相場は?場所別の費用目安と注意点
▶︎参考コラム:フルリフォームの費用相場は?戸建て・マンションの施工事例と費用をおさえるポイントとは
建て替え費用の目安
実家のリノベーションと建て替えは、予算やご希望に合わせて選択することが重要です。国土交通省が実施した調査から、建て替えの平均費用をピックアップして比較してみましょう。
建て替え費用の目安 |
⦁ 建て替えの住宅建築資金:5745万円 ⦁ 自己資金は2440万円 |
<参考>国土交通省:住宅局令和5年度 住宅 市場動向調査報告書
先ほどご紹介したリノベーションの相場と比較すると、建て替えの平均費用は5,745万円とかなり高く、負担が大きいことが分かります。建て替えは解体の手間や廃材処分費が発生するため純粋な新築より費用が多くかかり、上記のように自己資金比率は42.5%と高めです。
予算に余裕のある場合は建て替えの選択肢もありますが、費用を抑えながら理想の空間づくりをしたい場合は、リノベーションがおすすめです。
◼ まとめ
この記事では、実家リノベーションのメリット・デメリットに加え、フルリノベーション施工事例や費用相場について解説しました。実家リノベーションは、思い入れのある家を活かしつつ費用を抑えて現代的に改修できる可能性が高く、検討する方も多い方法です。
リズムは、足立区・ふじみ野、松戸、太田、稲毛、戸田エリアを中心に、実家リノベーションを含む、さまざまなタイプのリフォーム相談を行っております。
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