3点ユニットバスを分けるリフォーム

トイレと浴室、洗面所が一体となっている3点ユニットバスは、スペースを小さく出来ることや、それによって家賃を安く出来るなどのメリットがあります。ですが、浴室でゆっくりと過ごすことが出来ない点や家族が多いと使いづらいなど不便な点も多く、あまり人気がないというのが実情です。より快適に使用するためにリフォームを検討する場合、3点ユニットバスを分離するにはどのような方法があるのでしょうか？こちらのページではその方法についてまとめています。

間仕切りをする

まず比較的費用を抑えることが出来て、より手軽に行いやすいリフォーム方法として、間仕切りをするという方法があります。既にある浴槽の脇に引き戸のような可動式の間仕切りを設置することによって、浴室とトイレを分離するというやり方です。ユニットバスに嫌悪感を抱く一つの原因として、浴室を使用した際にトイレや洗面台の部分の床まで濡れてしまうということがあります。間仕切りをすることによって、その点は解消することが出来ます。間仕切りを設置したり、床のクロスを張り替えたりするなどの作業のみで済ませることが出来ればで、かなり安くリフォームをすることが出来ます。しかし、間仕切りを設置する予定の場所に洗面台があったり、浴槽やトイレを交換する必要が生じたりする場合には別途費用がかかってしまいますので、事前にどれ位の費用がかかるのかきちんと確認するようにしましょう。

トイレを別の場所に移設

もう1つの方法として、現在3点ユニットバスがある場所の近くに空いているスペースがあるのであれば、そこに新たにトイレを移設することで浴室とトイレを分離させるという方法があります。間仕切りを設置するだけでは、本質的に分離させたことにはなりませんが、トイレを別の場所に移設させれば完全に別の空間になりますので、よりはっきりと分離させることが出来ます。しかし、もちろん間仕切りを設置するだけの方法と比較すると手間も時間も費用もかかってきます。現在あるトイレの撤去、新しいトイレの設置費用、排水管工事などが必要になりますのでかなりの費用がかかることになります。また当然のことですが、トイレを移設する十分なスペースがない場合には出来ませんので、リフォーム会社さんにきちんと相談をして、間取りの問題、費用の問題を含めて総合的に行うべきであるのかを判断する必要があります。

洗面所・脱衣所の確保

3点ユニットバスの場合には、洗面所や脱衣所というのは実質的にはないものとして考えたほうが良いです。浴槽の脇に洗面台があり、そこで顔や手を洗ったり、歯を磨いたりすることになりますし、そのスペースで洋服の脱ぎ着を行うことになります。ですが、女性なら特に身だしなみの準備で洗面台をよく使用するでしょうし、男女問わずやはり洗面所や脱衣所というのはあるにこしたことはありません。ですので、3点ユニットバスを分離するリフォームを行うのであれば、その際に洗面所や脱衣所もきちんと確保出来るようにすることをおすすめします。間仕切りで分離するのであれば洗面台を少し移動して余裕のあるスペースにすることも出来ます。また、トイレを別の場所に移設するのであれば元々トイレがあった場所を洗面所や脱衣所として使用出来るようにします。浴室というのは収納するべきものも非常に多い場所です。そういった面から考えても、洗面所と脱衣所はある程度のスペースを確保出来るようにすると良いでしょう。

まとめ

スペースを押さえることを出来るので、現在でも多くの物件で3点ユニットバスは取り入れられています。ですが、浴室とトイレや洗面所が一緒の空間にあることで不便に感じることも多くあるので、人気はあまりありません。今回は、2つの分離リフォームの方法をご紹介しました。費用の面や、スペースの面、どの程度空間を分けることを求めているのかによって、どちらの方法を選択するべきかは変わってきます。自分の家の間取りや希望を伝えながら業者の方に相談をしてより自分のニーズに近い方法で行うようにしましょう。