浴室をおしゃれにリフォームする方法とは
自宅のリフォームのなかで需要が高まっている浴室リフォーム。かつてはユニットバスがリフォームの主流でしたが、最近ではさらにおしゃれで使いやすい浴室リフォームのパターンが広がりつつあります。
従来のユニットバスではおしゃれに見えない
ひと昔前までは、「ユニットバス」というだけでリフォームのキーワードのように思われてきました。バスルームと御手洗いが一体になったユニットバスは、それまでの分離型の浴室よりもはるかにおしゃれで機能的に見えるとして一時期流行しました。それはそれでリフォームのひとつの流れではありますが、ここ数年はむしろユニットバスのほうが古いリフォームの象徴であると認識されるようになり、リフォームの現場でも少しずつ需要が下がってきています。ユニットバスは欧米型の文化と密接に結びついており、昔の日本では一種のあこがれのシンボルだった経緯はありますが、欧米型の文化が日本に浸透するにつれ、浴室と御手洗いがひとつづきになったユニットバスはかえって不便でちょっとオシャレじゃないよね、ということになっていったのです。日本人のライフスタイルの多様化とともに、ユニットバス以外の浴室リフォームのバリエーションについても広がりつつあります。
オーダーユニットバスとは?
ユニットバスというと、欧米のドラマや映画などでよく見られるように、浴室と御手洗いが一体になったお風呂を思い浮かべるかもしれませんが、本来の意味のユニットバスは「あらかじめ定められた規格と工法にしたがって組み上げられた浴室」を表します。そのため、たとえば浴槽のみのバスルームであってもそれぞれの規格が正確にきめられている限りユニットバスと定義することができ、従来の工法とは区別されます。このように、規格化された施工を特徴とするユニットバスですが、近年ではパーツのサイズや浴槽の大きさなどをある程度自由に選べる「オーダーユニットバス」が増えつつあり、日本国内でも徐々に需要が高まっています。オーダーユニットバスでは自分の理想と好みに合ったデザインをある程度柔軟に選択することができるため、従来のユニットバスと比較してもオシャレ度が高まっていると言えます。
オーダーユニットバス設置に伴う注意事項
従来のユニットバスと異なり、浴槽のサイズやパーツのデザインをある程度柔軟に選択することができるオーダーユニットバス。リフォームを希望するユーザーの視点では選択の自由度が高まるということになりますからネガティブな要素はないようにも思えますが、反面、オーダーユニットバスならではの注意事項もいくつかあり、それらをあらかじめきちんと把握したうえで業者との交渉を進める必要があります。オーダーユニットバスの大きなデメリットとしてはまず、「デザインのミスマッチが起きやすい」ということです。オーダーユニットバスだからといってすべてを自由に選べるわけではなく、ある程度は定められた規格をベースにして全体のデザインを考えていく、というのがリフォームの基本になります。また、配管のパーツも比較的自由度が低くなりますので、まずは土台のデザインとの調和を慎重に考えたうえで細かいパーツをオーダーしていくことが、オーダーユニットバスのポイントとなります。
まとめ
ベースとなる規格があらかじめ決められているため、短い工期と安いコストで自宅に設置できるユニットバス。近年ではユニットバスの弱点を克服し、選択の自由度を高めたオーダーユニットバスの利便性が注目されてきています。ただ、オーダーユニットバスだからといってすべてが自由に選べるわけではなく、土台となる配管とのバランスを考慮する必要がありますので、浴室リフォームのバリエーションをあらかじめ深く把握したうえで自宅に合ったものを見きわめましょう。