キッチンリフォームの費用はどれくらい？相場や予算別の事例、費用を抑えるポイントを紹介

キッチンをリフォームする際、費用がどれくらい必要なのか心配になる方も多いのではないでしょうか。どれくらい予算があれば思い描いたキッチンを実現できるのか、相場を知っておくことで安心してリフォームに取り掛かることができます。

キッチンリフォームに必要な費用や相場、費用をなるべく抑えるためのポイントはどのようなものがあるのでしょうか？

◼キッチンリフォームにかかる費用とは？平均費用をチェック

キッチンリフォームにかかる費用は、リフォーム内容やキッチンの広さにによって異なります。

平均価格を調べてみると、キッチンのリフォーム・リノベーションにかかった平均費用は80万円前後です。価格はキッチンの広さによっても異なり、 8㎡以下のキッチンでは平均で70万円前後、8㎡以上のキッチンでは90万前後となりました。

◼キッチンリフォームにかかる費用の内容とは

キッチンリフォームにはどのような費用がかかるのでしょうか？

キッチンリフォームにかかる費用は大きく分けて「キッチン本体の費用」と「施工費」に分けられます。システムキッチンを入れ替えず、ビルトインコンロやレンジフードの交換の場合も「交換する商品の費用」と「施工費」が必要です。それぞれを詳しく見ていきましょう。

・システムキッチン本体の費用

システムキッチンの入れ替えをする場合、システムキッチン本体を購入する費用が必要です。

システムキッチンの価格は、種類、メーカー、グレードによって異なりますが、一番手ごろなI型キッチンのシンプルモデルなら20万円から購入できます。最も高額な対面型キッチンのハイグレードモデルで200万円ほどです。ハイグレードモデルの中でもよりラグジュアリーなものは、200万円以上するものもあります。予算に合わせて選びましょう。

その他ビルトインコンロ、IHクッキングヒーター、レンジフード、食洗器などの部分リフォームでは、これらの機器を購入する費用がかかります。

・施工費

施工費には工事費、産業廃棄物処理費、諸経費などさまざまなものが含まれています。施工費がいくら必要なのかは、リフォームの内容によって大きく変わります。

例えばシステムキッチンの入れ替えの場合、水道の給水・排水管を接続する、電気を接続する、ガスを接続するなどさまざまな工事が行われます。さらに今あるキッチンを撤去する工事、キッチンの入れ替えで剥がした床材の補修など多岐にわたるのです。キッチンの場所を移動する場合は、床下の配管を移動する大掛かりな工事が必要です。

施工費に含まれる費用についてそれぞれ解説していきましょう。

・既存キッチンの解体工事費

今あるシステムキッチンを取り外すために行う工事の費用です。解体工事費に既存キッチンチンの処分費用が含まれていればよいのですが、含まれていない場合は別途請求される場合があります。見積もりに処分費用が含まれているか確認すると安心です。

・システムキッチンの組立設置工事費

新しいシステムキッチンを組立て、設置するための工事費用です。キッチンの大きさや機能によって変わります。

・電気・ガス・給排水・排気ダクト工事費

オール電化の場合は電気、給排水、排気ダクト、ガスの場合は電気、ガス、給排水、排気ダクトの工事費用がそれぞれ必要です。これらの接続を行うには資格が必要なため、それぞれ費用が別途必要です。食洗器の配管にかかる工事費用もこちらに含まれます。

壁付けI型キッチンを対面型にするなど位置を変える場合は配管工事にかかる費用も増えます。

・壁、床、天井などのキッチン周りの工事費

システムキッチンを取り付ける時に下地工事が必要な場合は壁を造ったり、床や壁、天井などの補修を行うための費用です。キッチンパネルやタイル工事を行う場合の工事費も含まれます。

キッチンの位置を変えたり、キッチンのサイズを小さくするリフォームでは、床や壁の補修が必要です。キッチンのレイアウトを大きく変える場合は、壁を作ることもあり、工事する内容が多くなればなるほど費用が大きくなってしまいます。

・養生費や搬入費

リフォームで工事をしない部分を傷つけないために、床や壁にクッションとなるものを当てる費用が養生費です。搬入費は通常はかかりませんが、キッチンが2階にありクレーン車などでシステムキッチンを入れなくてはならない場合などに追加されることがあります。

・諸経費

諸経費とは現場管理費用や事務費用、リフォーム会社の利益などさまざまなものが含まれています。ひとつずつの項目を算出することは難しく、リフォーム金額の〇%のように決めて算出されることがほとんどです。

諸経費が少ないとお得であると感じるかもしれませんが、他の項目に諸経費分を上乗せしておき、諸経費を安く見せる会社もあります。見積もりを比較する場合は、全体をきちんとチェックして判断することが大切です。

■費用別リフォーム内容

リフォーム内容によって必要となる費用は変わっていきます。費用別で実現できるリフォーム内容を紹介します。

・50万円未満

50万円未満でできるキッチンリフォームは、IHクッキングヒーターや食器洗浄機の入れ替え、レンジフード交換などがあります。ガスコンロからIHに交換することも可能です。ビルトインコンロの入れ替えのみであれば10万円ほどでできます。食器洗い乾燥機ではビルトインの場合、30万円ほどで入れ替え可能です。

システムキッチンの入れ替えをする場合、工事費や諸経費を合わせて最低でも20万円はかかります。I型キッチンのシンプルモデルで20万円以下のものを選べばリフォームできますが、選択肢はかなり少なくなるでしょう。

・50～150万円

50万円から150万円までの予算があれば、システムキッチンの入れ替えができます。キッチンの場所は変えず、システムキッチンのみを交換する場合はこの価格帯です。必要な費用は、購入するシステムキッチンの価格によって大きく変わります。I型だけでなく、L型なども選択肢に入ってくるため、理想のキッチンに近づけるでしょう。予算に合わせて好みのシステムキッチンを選んでください。

・150万円以上

キッチンの位置を変えるリフォームを行う場合は150万円以上必要です。水回りの給排水管や電気配線を移動したり、もともとキッチンがあった部分の壁や床の補修にかかる内装工事費用や材料費もかかるため高額になります。

キッチンをアイランド型にする場合は、壁の撤去や残した壁の耐震補強などさらに費用が追加されます。キッチンを1階から2階に移動するのも配管工事や床の補強など、高額の費用が必要です。

■リフォーム費用を抑えるポイントとは

キッチンをリフォームしたいけれど、費用はなるべく抑えたいという場合はどのような点に注意すればよいのでしょうか？リフォーム費用をなるべく抑えるポイントについてご紹介します。

・キッチン本体価格を抑える

システムキッチンを入れ替える場合、費用を大きく左右するのがキッチンの本体にかかる費用です。メーカーやグレードによって価格が大きく変わります。ショールームでオシャレで多機能なハイグレードモデルを見ると憧れてしまいますが、予算を頭に入れて無理のないものを選ぶことで、費用を抑えることができます。

キッチン本体価格を抑える方法として施主支給を考える方もいますが、安易にはおすすめできません。施主支給とはリフォーム会社を通さず、施主自身が必要な住宅設備を購入し、リフォーム会社に設置をお願いする方法です。型落ち品などを購入することでコストを安くできるとされていますが、配送スケジュールの調整や故障などのトラブルが起きた際の補償を受けられないなどのデメリットもあります。またリフォームローンの適用外になる場合もあり、最終的には損をしてしまうこともあるのです。

・オプションや設備を厳選する

自動推薦やお掃除機能など、最新のシステムキッチンには魅力的なオプションが揃っています。しかしオプションを付ければ付けるほど、費用は高額になってしまいます。まずは自分の生活スタイルを見直して、必要かどうかを考えましょう。

ほとんど毎日キッチンで料理をする方であれば、IHの熱源は3口あるものが便利です。しかし普段あまり料理をしない方の場合は3口も必要ありません。浄水機能付き水栓は、ウォーターサーバーを利用している方はほとんど使用しないこともあります。

・合い見積もりをとり、しっかり確認する

リフォームを依頼する施工会社を決める際、合い見積もりをとるのも費用を抑えるために効果的です。ただし見積もりの額をただ比較しただけでは、失敗してしまうこともあります。まずは出してもらった見積もりの内容をしっかりと確認しましょう。

最初に確認しておきたいのは、見積もりの内容が同じ条件になっているかどうかです。システムキッチンのグレードや設備は同じか、記載されていない工事費用はないかしっかりチェックしましょう。一見安く見える見積もりでも、システムキッチンのグレードが低い、キッチンパネルの費用が含まれていない、既存のキッチンの処分費が含まれておらず別途必要、など条件が違い、最終的には高くなってしまうこともあります。

値段だけで施工会社を選ぶのも注意が必要です。あまりに安すぎる場合、実際に工事をお願いする職人の方の技術が不足していることもあります。また値段が安くてもキッチンリフォームに関する知識や提案力がなく、思ったような仕上がりにならない、なんてこともあるのです。

値段だけでなく、提案力や品質もチェックして悔いのないリフォームにしましょう。

◼まとめ

キッチンをリフォームする際に必要となる費用についてご紹介しました。キッチンリフォームにかかる費用は決して安くはありません。それだけに使いやすく、満足できるリフォームを実現したいものです。

リフォームをする際は、契約前に見積もりやリフォーム内容をよく吟味し、素敵なキッチンを実現させてください。

■事業紹介

日東エネルギー　リフォーム事業部「RESUM」
事業内容：住宅のリフォーム・リノベーション
施工実績年間累計：500件超
営業エリア：埼玉県春日部市、越谷市、吉川市、幸手市、白岡市、久喜市、加須市、北葛飾郡杉戸町、北葛飾郡松伏町、南埼玉郡宮代町、三郷市、草加市、八潮市、千葉県野田市

RESUMはリフォーム・リノベーション手掛ける住まいの総合窓口です。多くのお客様に満足いただける、さらに「感動」いただけるリフォーム・リノベーションを目指しています。女性プランナーも多数在籍しており、家族全員が納得できるプランをご提案します。まずは現在の住まいの不満なところ、改善したいところ、こんな暮らしがしたい、などなんでもご相談ください。