住宅診断の特徴と目的とは?

近年、日本では「欠陥住宅」が問題になっています。欠陥住宅とは、家が傾く恐れがあるなどいった構造上の問題や、防火基準を満たしていない、あるいは健康に害を及ぼす恐れがある内装が使われているなどといった住宅のことです。

大切な我が家がもし欠陥住宅だったら、と考えると恐ろしいですね。欠陥の有無を診断して、適切なアドバイスをしてくれるのが住宅診断です。こちらでは、特徴や目的について詳しくご紹介します。

 


 

住宅診断の特徴と診断方法

住宅診断は、住宅診断士の資格を持った人間でないと行なえません。第三者の立場で冷静に判断し、リフォームなどの必要の有無について適切なアドバイスをもらえるところが、住宅診断の魅力といえるでしょう。

住宅診断は、中古住宅に住んでいる方や、今後住まいを売りに出したいと考えている方の強い味方になります。また、診断の内容は構造や内装の精度のチェックと、改善策の提案に限られます。

よく住宅診断には耐震診断も含まれていると思っていらっしゃる方が多いのですが、住宅診断と耐震診断は別のものです。住宅診断では耐震性のチェックは行いません。

住宅診断の方法は、基礎や外壁などの外観、床、壁、天井、設備などの内観、および床下や天井の内部を目視で点検していきます。また、目視だけでなく、床が水平かどうかなど機器を使って測定します。

目的をしっかりと把握してから依頼する

では、住宅診断を頼みたいときに大切なことは何でしょうか?それは、目的を自分でしっかりと把握してから依頼するということです。目的とは、何のために住宅診断を受けるのかということです。

例えば、「今の住まいを売り出したい」とお考えの場合は、外観から内観まですべてチェックしてもらうことをお勧めします。万が一売買が成立した後で不具合が見つかったら大変です。

欠陥住宅を買いたいという方はいないでしょうから、当然売買はキャンセルになりますし、違約金などが発生する場合もあります。しかし、「今後も今の住まいに住み続けたい」という場合は、現在不安に感じている箇所に絞って依頼するほうがよいでしょう。

その場合は、「キッチン、トイレ、浴室の水回りを診断してほしい」など、出来るだけ具体的な診断箇所を伝えることが大切です。

注意すべきポイントとは?

業者選びにはいくつか押さえておきたいポイントがあります。まずは住宅診断士の経歴は調べておきたいところです。ある程度の実績がある方や、長年住宅診断を行っている方であれば、信頼に値すると言えるのではないでしょうか。

また、一級建築士の資格を持っているかどうかも確認を取るようにしてください。そして、不動産業者や建築業者と関連のある業者ではないこともチェックポイントに入れておきたいところです。

事実、建築業者に気兼ねし、住宅に不具合が見つかった場合も、依頼者の方に事実を伝えなかったという事例が確認されています。業者選びが住宅診断の成功のカギを握ると言っても過言ではありません。

ホームページなどを見て、疑問に思うことがあったら遠慮なく連絡を取ってみてください。その際、曖昧な返事しかもらえないような業者は、候補から外された方が良いでしょう。

まとめ

日本はまだまだ経済が停滞しています。新築を買うよりも、中古を買ってリフォームしたいとお考えの方も多いことでしょう。今後、ますます中古住宅が増え、住宅診断の需要は高まってくるはずです。

その際、どこに不具合があるのかを的確に診断してくれる第三者の目は非常に大切です。そして、こちらのニーズに合わせた診断をしてもらうためにも、住宅診断士の責任は非常に重大だと言えます。

また、依頼者の方も業者の言いなりになるのではなく、住宅診断を受ける目的を明確にしておく、業者は焦らずじっくり選ぶ、疑問点は遠慮なく尋ねるといった工夫が求められています。

監修者情報

足立区のリフォームならリズム[RE:住む]|日東エネルギー株式会社

日東エネルギー株式会社

私たちはRESUMブランドのもと、多くのお客様に満足いただける、更には「感動」いただけるリフォーム・リノベーションを目指しています。

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保有資格2級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 2級建築施工管理技士 / 福祉住環境コーディネーター / インテリアコーディネーター / 増改築相談員 / 第二種電気工事士 / 給水装置工事主任技術者

建設業許可番号国土交通大臣 許可(特-2)第25345号