浴室の壁だけをリフォームすることは出来る?
自宅の浴室が古くなり、リフォームを考えている人にとって悩みの種は、やはり費用でしょう。ユニットバスを交換するような工事では費用も高額になり、簡単には手を出せません。浴室の総入替でなくとも、カビなどで汚れ、ひび割れが木になる壁や天井、床だけをきれいにしたいという人もいるでしょう。ここではリフォームの費用を抑え、浴槽の壁面などを綺麗にしたいという人のために、格安で可能な浴室の壁面リフォーム方法を紹介します。
浴室塗装
格安の浴室リフォームとしてまずお勧めできるのが、浴室塗装です。都内のホテルなどでは30年ぐらい前から行われている工法で、浴室の壁や床を塗り替えることで、劣化したユニットバスを新品同然の外観に再生できます。プロの浴室塗装は剥がれないことを前提にしており、併せてバスの穴などの補修も可能です。利点としては、現在の浴室を塗装するだけなので、ユニットバス入替に比べて費用が格段に安く、工期も2、3日で完成する点です。また建物の構造上ユニットバス入替が難しい浴室でも、塗装なら可能です。注意点としては、浴室塗装には高い専門技術が必要ですが、浴室塗装の技術を持った職人は全国的にも数が少なく、浴室塗装の専門性を理解して、確かな技術を持つ業者を探す必要がある点と、在来工法の浴室で、ステンレスの浴室やモルタルの壁など、素材によっては塗装が困難になる、また不可能な場合があることです。
パネル工法
浴室の床や壁面だけを新しくしたいなら、パネル工法という方法もあります。これは浴室リフォーム用の専用パネルを古くなった浴室の壁や床に貼り付ける工法で、壁面、天井、床など平面部分のみに可能な工事になります。専用パネルはさまざまなカラーやデザインがあり、好みのプリントを施すこともできて、手軽に新品同様の浴室へと改装できます。また断熱性があって、汚れ、カビ、結露などに強く、費用も浴室塗装と同程度で施工が可能です。リフォーム業者の中でも専門技術を持つ業者を探さなければならない浴室塗装に比べて、一般的な業者でも施工可能な利点があります。パネルは市販されており、カッターなどで切ることができるため、DIYで施工することも可能ですが、仕上がりの丁寧さや、サイズのミスなどでパネルを無駄にするリスクもあるため、専門業者に依頼するほうが無難といえるでしょう。
タイル貼り
在来工法で壁面や床がタイル張りの浴室では、タイルを張り替えるリフォーム方法があります。これは文字通り浴室の古いタイルを剥がし、新たなタイルを張っていく方法です。特に浴室のタイルにひび割れが生じると、水漏れが発生し、壁の内部や床下が傷んでくることがあるため、早急な補修が必要になります。またすでにタイル内部に水が浸透していると、タイルをはがした内側の修復も必要になります。そのため古くなったタイルなら、一度すべてはがして壁面などを修復し、貼り替えるのもひとつの方法になります。業者に依頼して浴室全体のタイルを張り替える費用や工期は、浴室塗装やパネル工法と大差ありません。DIYであれば、タイルの上にタイルを張るという簡単な方法もありますが、想定外のトラブルが起こる可能性があり、やはり古いタイルを除去して精度の高い貼り替えを業者に依頼したほうが確実です。
まとめ
ユニットバスを入れ替えるような大掛かりなリフォームではなくとも、壁面、床や天井を補修しつつ綺麗にする簡単なリフォームを望む場合には、費用が安く工期も2、3日で済み、外観を新品同様にできる工法はあります。どの工法が適切かは、現在の浴室が在来工法かユニットバスか、浴槽や壁面にどのような素材が使われているかで変わってきます。正確な知識を身につけた上で専門業者と相談して、もっとも的確な方法を選ばれるのがいいでしょう。